猫が毛玉を吐く!原因と毛球症を予防するための5つの対策方法

こんにちは、キャットシッターにゃんコロネです。

猫と一緒に住み始めるとお腹の中に溜まった毛玉を吐き出すことがあります。飼い主さんなら良く見る日常の1コマですよね。

でも、吐くという行為は猫も辛いし、とても苦しいもの。猫が毛玉を吐くのは自然なことでも、猫が苦しまずに済むのなら何とかしてあげたいですよね。

そこで、なぜ猫は毛玉を吐くのか、原因と対策方法を紹介します。毛球症を予防するためにも、できることをやってあげましょう。

猫が毛玉を吐く3つの原因

猫を初めて猫を飼う人や、毛玉を吐き出すことを知らない状態でこの場面に直面したら、相当焦ってしまいますよね。私も初めての時はびっくりして戸惑ったものです。

まずは、猫がなぜ毛玉を吐くのか、その原因から紹介します。

グルーミングで体毛を飲み込む

グルーミングというのは猫の毛づくろいのことです。自分の身体をペロペロと舐めまわし、身だしなみを整えたり、痒い所を掻くための行為ですね。

この時に自分の抜け毛をたくさん飲み込んでしまうのです。私たちと同じように、猫は毛を消化することができません。

そのままにしておくとお腹に体毛が溜まり続けるので、「吐く」という行為で毛玉になった体毛を身体の外側に出しているのです。

ワンポイント

猫の舌の表面はザラザラしていて、突起状のものがたくさん付いています。グルーミングの時に抜け毛が簡単に引っかかり、本当は抜け落ちるはずの体毛を飲み込みやすい。

ブラッシングが不足している

ブラッシングには猫の毛艶や毛並みを良くする以外にも、抜け毛を取り除く効果もあります。定期的なお手入れが不足していると、猫がグルーミングをした時に自分の毛を飲み込みやすくなりますよね。

私たちでも1日に100本以上の抜け毛があるので、身体全体が毛で覆われた猫はもっとたくさんの抜け毛があるのです。

特に換毛期と言われる春先の3月、秋口の11月は抜け毛の量も尋常でなく増えます。ブラッシングのお手入れ不足により、お腹の中に体毛が溜まって毛玉として吐き出すようになります。

▼嫌がる猫でもブラッシングは簡単にできます。
猫がブラッシングを嫌がる!やり方のコツと対策方法>>

猫の体質によるもの

お腹の中に溜まっている毛玉は、普通は排泄の時にウンチと混ざって一緒に出るケースが多いです。

ただ、猫の体質によっては上手に排出することができない子もいるのです。身体の外に出せなければ胃や腸の中に残ったままになってしまうので、仕方なく毛玉を吐き出すようになります。

毛玉を吐き出しやすい猫の特徴

長毛種の猫

「猫ってこんなに毛玉を吐くものなの?」

こんな風に驚いた飼い主さんも多いですよね。実は一生のうちに1回も吐かない子もいれば、頻繁に毛玉を吐く猫もいます。

吐き出しやすい特徴を持っている猫は、より対策が大切になります。どのようなタイプの猫が毛玉をよく吐くのかを知っておきましょう。

長毛種の猫で体毛を飲みやすい

ペルシャやヒマラヤンのような長毛種の猫は、身体に生えている被毛の量が圧倒的に多いですよね。その分、グルーミングの時に毛を飲み込みやすいです。

短毛の猫に比べると毛玉がお腹に溜まりやすいので、身体の外に出すために吐き出しやすいという特徴があります。

短毛種の猫でも、長毛種と一緒に暮らしている場合は、お互いに身体を舐め合います。この時に長毛の猫の抜け毛を飲み込むので、毛玉を吐くことが増えます。

便秘や腸内環境が乱れている

便秘や腸内環境が乱れている猫も毛玉を吐きやすいです。飲み込んだ抜け毛がスムーズに腸内を通過できないので、排泄の時にうまく出せないことが原因になっています。

猫の便秘や腸内環境の乱れにはいろんな原因があります。病気が潜んでいる危険も高いので対策が必要になります。

猫の便秘の原因と対策方法>>

ストレスを抱えている

猫がストレスを抱えると行動に異変が出ることが多く、必要以上にグルーミングをするようになってしまいます。

アドレナリンが放出した興奮状態を抑えるための行為で、ムシャクシャする気持ちを落ち着かせたり、ストレス発散のためです。

いつも以上に毛づくろいの回数が増えてしまうので、身体を舐めた分だけ自分の毛を飲み込んで胃や腸の中に溜まってしまい、毛玉を吐き出す回数も増えてしまうのです。

ワンポイント

ストレスによるグルーミングのやり過ぎは、円形脱毛症やしこり、皮膚炎などの原因になります。グルーミング以外にもストレスを抱えた時に見せる行動があるので、チェックしてみましょう。

猫がストレスを感じたときに見せる行動>>

好奇心が旺盛で興味を持ちやすい

好奇心が旺盛で何にでも興味を示す猫は、床に落ちている抜け毛に反応して食べることもあります。私たちの髪の毛や他の動物の抜け毛を食べる困った子もいますよね。

抜け毛はヒョロッと細長くて、わずかな空気の動きでもフワッと動くので興味を持ちやすいのです。

例え少量でも毎日のように食べていると、お腹に溜まって吐き出す頻度も増えてしまうのです。食べている姿を見かけたら、食べ物ではないので止めてあげましょうね。

ワンポイント

猫の誤飲を減らすために、小まめな抜け毛の掃除をしましょう。

猫の抜け毛の掃除>>

ブラッシングで取れた大量の毛玉に反応する子も多いです。対策をして毛球症などの病気の危険を減らしましょう。

猫が毛玉を食べる!原因と対策方法>>

毛球症の予防のために早めの対策が肝心

指を立てる女医

猫が毛玉を吐いている姿は「オエッ、オエッ」とすごく苦しそうにしますよね。猫もすごく辛い思いをしているので、早めに対策をしてあげる必要があります。

それに、対策をする理由は苦しいだけではなく、他にも大切な理由があるのです。それが毛球症という病気を予防するためです。

猫は身体の中で体毛を消化できないので、毛玉を吐き出していても胃や腸の中に残っていることがあります。

しっかりとケアが行き届いていれば良いですが、お腹の中に残った体毛に飲み込んだ抜け毛が引っ掛かり、いつの間にか毛玉が膨れ上がって吐きたくても吐けなくなることもあるのです。

特に体毛は胃の壁面に張りつきやすいので、甘く見てはいけないのです。毛玉が詰まって腸への通路を塞いだり、毛玉が大きくなりすぎて、吐く時に喉に詰まらせて咳が出たり窒息する危険もあるのです。

猫の毛球症の症状

「便秘」「食欲不振」「吐き気」が主な症状として現れ、お腹を触られることを嫌がるようになります。症状が進行すると手術の必要がでてきます。

▼猫が毛玉を吐けなくなった時は、こちらの記事を参考にしてください
猫が毛玉を吐かない!対策方法>>

▼猫が咳き込んで上手に毛玉を吐けない時は、こちらの記事を参考にしてください
猫が毛玉を吐けずに咳をする!対策方法>>

猫を守ってあげることは飼い主さんの役目でもあるので、これらを未然に防いであげたいですよね。

このような状態になってしまうと、1人の力ではどうにもできずに大切な愛猫にも苦しく辛い思いをさせ続けることになります。

酷いときは手術も必要で、お金もかかるし猫の身体も心配になるし、何も良いことがないですよね。

後から後悔することは本当に多いです。そうならないためにも、すぐにできる対策がありますので、先延ばしにせずに早めに行動に移すことが大切なのです。

猫の毛玉対策に効果的な5つの方法

ハートを持つ女性

毛玉を吐く猫へは、正しく対策をしてあげる必要があります。吐いているから毛球症の心配はないというのではなく、お腹に残り続けているものもあるのです。

そこで、毛球症の予防や対策にもおすすめの5つの方法を紹介します。猫も毛玉を吐くのは辛いことです。可愛い愛猫のためにも、できる対策を始めてあげましょう。

定期的にブラッシングをする

最もオーソドックスで基本的なケアは、飼い主さんの小まめなブラッシングです。猫が飲み込む抜け毛をできる限り減らすようにすることが予防にも大切ですね。

とくに換毛期になった長毛種の抜け毛の量は尋常ではないくらいに増えます。長毛種であればできる限り毎日、短毛の猫なら少なくても1週間に1回は行えるようにしてください。

「どんなブラシを使うか」というのがポイントになるので、こちらの記事も参考にして愛猫にぴったりのブラシでケアをしてあげましょう。

猫におすすめのブラシと選び方>>

多めに水を飲ませる

猫の体質で変わってきますが、水を飲む量が少ないと毛球症にもなりやすいです。水分が不足していると、胃や腸の側面に毛がペタッとくっつくので、お腹に残りやすいのです。

これだと排泄の時にも出てくれないし、吐き出そうと思っても咳き込むだけで毛玉が身体の外に出てくれなくなります。

キャットフードを食べさせるときは、必ずお水も忘れないようにセットで出しましょう。水をあまり飲んでいないと感じたら、猫の側に差し出して飲ませるといいです。

▼水を飲まない猫にしっかり飲ませる方法を紹介しています
猫が水を飲まない原因と対策方法>>

猫に水を飲ませる方法として、好きなタイミングで飲めるようにするために、自動給水機を使うやり方もおすすめです。

猫草を食べさせる

猫草に興味を持つベンガル猫

猫草は先端が細長く尖った植物で、肉食動物の猫でもしっかりと食べてくれます。葉っぱの尖った部分が胃を刺激することにより、吐くきっかけを与えてくれるアイテムです。

私たちで言うコーヒーやスイーツのような嗜好品のような感覚で、草の食感が大好きな猫もいます。毛玉を吐かない猫や毛球症対策をしたいときに嬉しいアイテムですよね。

それに猫草には食物繊維も含まれているので、便通を良くする効果も期待できます。

ただ、猫によって好みは分かれます。猫草を食べないなら、小さく刻んでキャットフードに混ぜてみてください。こうすれば猫に気が付かれずに毛球症の対策ができます。

毛玉除去剤を使う

毛玉除去剤は有名なのは「ラキサトーン」で、動物病院でも処方されることもあります。ペースト状のサプリメントで、キャットフードに混ぜたり、そのまま舐めさせるように使います。

フジタ製薬ラキサトーン [猫用] 70.9g

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猫の身体には吸収されない油で、排泄の時に一緒に毛玉を出すことができます。獣医さんも処方するくらいなので、効果も抜群に高いです。

ただ、添加物が含まれていたり、下剤に近い感覚で使うケースもあるので、キャットフードから摂取した栄養分の吸収を妨げる場合もあります。

自然に排泄と一緒に毛玉を出せるのはとても良いですが、使い方には十分に気を付けて必要以上に舐めさせないようにしましょう。

ラキサトーンのように排泄の時に毛玉を出す方法として、オリーブオイルやサラダ油を使う対策もあります。ただ、猫に飲ませる時は注意することがたくさんです。

こちらの記事で詳しく書いているので、飲ませるときは気を付けてくださいね。

猫の毛玉対策にオリーブオイルやサラダ油は効果的?飲ませ方とは>>

毛玉ケア用のキャットフードを食べさせる

「猫が毛玉を吐いて困っている」ときに1番おすすめできる対策方法は、毛玉ケア用のキャットフードを食べさせることです。

食物繊維の量が調節してあるので、吐くことなくウンチと一緒に毛玉が自然に出てきます。身体の中の毛玉を絡め取り、愛猫のスッキリをしっかりとサポートしてくれるのは良いですよね。

毛玉対策におすすめ!「シンプリー」キャットフード

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腸内環境を整える効果があるので、胃や腸の中にも毛玉が残りにくくなるのです。猫の身体の中は見えないので、整腸作用が期待できるのは嬉しいですよね。

獣医さんでも毛玉対策の時は、こうした毛玉ケア用のフードをおすすめされます。これだと猫の栄養バランスを崩すことなく、毛玉を吐くという悩みも解消していくことができますね。

毛玉ケア用のキャットフードは、市販でもたくさん販売されているので、紹介したものでなくても良いものがきっと見つかります。

▼毛玉ケアにおすすめのキャットフードや選び方を紹介しています
猫の毛玉ケアにおすすめのキャットフード3選>>

最後に

猫が毛玉を吐く理由は、グルーミングをしたときに自分の体毛を飲み込んでしまうからです。身体をペロペロと舐める習性は可愛いですが、苦しそうに吐く姿を見るのは辛いですよね。

それに毛玉対策をしないと、毛球症という怖い病気のきっかけを作ってしまします。

定期的なケアであるブラッシングを始め、水をしっかり飲ませたり、毛玉対策用のキャットフードを使って、猫が毛玉を吐くという悩みを解消していけるようにしましょう。

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