こんにちは、にゃんコロネです。
猫の姿を後ろから見たときに、思わずお尻に目がいき「なんか汚い?」と感じたことがある飼い主さんは多いはず。汚れたお尻は拭くべきなのか、それとも放っておいてもよいのか迷ってしまう所でもあります。でも、猫と一緒に暮らしていると、どうしてもお尻の汚れは気になって拭いてあげたいと思うはず。
そこで、猫のお尻が汚れる原因と簡単にできる拭き方について紹介します。キレイにしてあげるときの注意点もあるので、気を付けながら実践してみましょう。
目次
猫のお尻が汚れる原因とは
放っておいても肛門周りがキレイなままの猫もまれにいますが、長く暮らしていれば自然に汚れも溜まります。そしてお尻が汚れるのには原因がいくつかあるので、まずは知っておきましょう。
排泄をするときの姿勢
ときどき変わった姿勢で排泄をする猫がいます。普通にやればお尻周りにウンチなどが付いてしまうことも少ないのですが、足腰の落とし方、排泄時のりきみ方など姿勢が悪いと汚れが付きやすいです。
子猫だから上手にトイレができない
猫は大きくなるにつれてトイレの仕方も上達していくので、子猫はまだまだ未熟です。そのためお尻や肛門付近、足などに猫砂やウンチ、おしっこなどが付きやすい。ただ、これは仕方がないことでもあります。大きくなっていくにつれて、ちゃんと上手になっていくので、それまでの間は子育てママの気持ちを忘れずに、子猫のお尻のケアもしてあげましょう。
下痢や軟便をしている
感覚的に分かりやすいと思いますが、柔らかい状態の軟便や下痢をすると肛門周りに付きやすいです。長毛の猫だとお尻周りの毛に絡まることもあります。軟便の原因はストレスやキャットフード、病気によるケースが多いので何が原因になっているか突き止める必要があります。こちらの記事を見てください。
もしも病気が問題になっていそうなら、早めに獣医さんに相談をしましょう。キャットフードが原因であれば、食物繊維が調整されたものに変えてあげれば解決するケースがほとんどです。
商品価格:初回3,564円(税別)
最大で20%の割引付き
猫のお尻は拭いてケアをするべき?
どうしようか迷うポイントが「猫の汚れたお尻、肛門周りは拭くべきなのか」ということ。猫は自分の身体を舐めまわすグルーミングのときに、お尻周りもペロペロ舐めてキレイにしています。なのでキレイな状態であれば問題はないのですが、汚れや排泄物が付着しているときはキレイに拭き取ってあげないとトラブルのもとを作ります。
炎症になり病気の原因を作る
汚れや排泄物の付着を放っておくと、肛門周りがただれて炎症を起こしやすくなります。すると、肛門嚢炎(こうもんのうえん)という病気の原因になることが。猫の肛門周りは肛門腺という分泌器官があり、ここで作られた分泌液が肛門嚢(こうもんのう)に蓄えられます。これは猫に大切な匂い付けのためのマーキングや縄張りの主張、猫同士のお尻を嗅ぎ合う挨拶にも重要な役割があるんです。
つまり、正しくケアをしないと、猫として当たり前のことができなくなってしまうんです。この病気の対策方法について紹介した記事もあるので参考にしてみましょう。
不衛生で悪臭のもとになる
グルーミングをしてキレイに舐めあげたとしても、排泄物が残っていればもちろん不衛生です。悪臭の原因にもなりますし、動きまわっている間に家のどこかにこびりついてしまうことも。猫は洋服も着ていないので、カーペットなんかは座ったときにウンチが付きやすいです。
また、排泄物の臭いに反応して、ハエなどが発生することも。お尻が汚れを見つけたときは、やはり飼い主さんがキレイに拭き取ってケアをしてあげましょう。
お尻が汚れやすい猫
毎日グルーミングをしていてもお尻周りがあっという間に汚れてしまうタイプの猫がいます。飼い主さんの愛猫に当てはまる場合は、定期的にチェックをして汚れが付いていればキレイに拭いてあげましょう。
長毛種の猫
ペルシャやヒマラヤンが代表的な長毛種で有名です。身体の全身を長い毛で覆われているので、肛門周りの毛にウンチが付着しやすく、汚れや塵も絡まりやすいです。毛に絡まるようにこびりついてしまうと、どうしてもグルーミングだけでキレイにするのは難しくなります。
肥満気味の猫
運動不足や食べ過ぎで身体に脂肪が付きすぎでいてもお尻周りは汚れやすくなります。余計な脂肪が邪魔をして、本来届くはずのところまで顔が届かないことが原因。もしくは、お尻周りの邪魔な脂肪でキレイに舐めれないということが起こります。この場合は肥満を解消してあげなければいけません。
高齢になったシニア猫
7歳~8歳を超えた高齢のシニア猫もお尻が汚れやすいです。運動機能が衰え、身体の柔軟性が失われることにより、お尻を舐めるのが難しくなるのです。他にも気持ちの面でグルーミングを面倒に思ってサボることもあります。
猫のお尻の拭き方!簡単な3つの方法を紹介
猫が急に暴れまわらない限りは、そんなに難しいケアではありません。必要な道具さえ揃っていれば誰にでもできるので、汚れが気になったときに実践してみましょう。ここでは3つの方法を紹介します。
用意しておくもの
- ガーゼやコットン
- ぬるま湯
- ノミ取りコーム
- ペット用のシャンプー
お尻の拭き方の手順
まずはウェットティッシュやガーゼを使ったお尻の拭き方の手順を紹介します。誰でも簡単に短い時間でできるので、次の手順でやさしく拭き取ってあげましょう。
手順1、猫のしっぽを持ち上げる
猫のお尻の肛門が見えるように、しっぽを持ち上げます。
手順2、ガーゼをぬるま湯で湿らせる
ガーゼに水を含ませて湿らせます。ビショビショにならない程度で大丈夫です。ペット用のウェットティッシュがあれば、この手順は省いても大丈夫です。
手順3、肛門をやさしく拭く
肛門の内側から外側に向かって拭いていきます。反対に向かって拭こうとすると、肛門のシワのところにこびりついて、取れにくくなるので注意しましょう。
手順4、肛門周りにこびりついた排泄物を取る
新しいガーゼ、もしくはペット用のウェットティッシュで、お尻周りの毛に絡みついた排泄物や塵をふやかすようにして取り除きます。ガーゼを使う時は少し多めにぬるま湯につけましょう。
手順5、水分をふき取る
取り除いた後は新しいガーゼを使って水気を吸い取ります。トントンと軽く叩いてあげれば大丈夫です。この時にティッシュを使うと、くっついて取れにくくなるので必ずガーゼなどを使います。
揃えておきたい道具
商品価格:3,800円(税込み)
毛に絡まった便の取り方
次は肛門周りの毛に絡まった排泄物を取る方法を紹介します。ノミ取りコームを使えば簡単に取ることができます。
手順1、しっぽを持ち上げる
これはウェットティッシュで拭きとる時と同じです。猫の肛門が見えるように尻尾を持ち上げてください。
手順2、ケアスプレーで、汚れをふやかす
ウンチなどが絡まって固まっていれば、必ずふやかすようにします。ケアスプレーはお尻のケアにも使える「カンファペット」という商品が良いでしょう。お尻のケアは用途の1つにしかすぎず、除菌や消臭スプレーにも使えるので万能です。
初回お試しセット:1,520円税込み※返金保証付き
手順3、ノミ取りコームで取り除く
毛の根元から毛先に向かってすくい上げるようにして取ります。ふやけた排泄物はつぶれやすいので丁寧に、そして毛が引っ張られないように気を付けましょう。
揃えておきたい道具
商品価格:2,160円(税込み)
シャンプーでキレイにする方法
お風呂に入れて汚れを取る方法もあります。どうしても取れないときにおすすめのやり方です。ただ、猫はお風呂を嫌がる傾向があるので、その時はお尻周りだけを洗うようにします。猫のシャンプーの詳しいやり方の記事を書いているので、参考にしてみましょう。
猫のお尻を拭くときは注意点を守る
私たちだと自分で気を付けることができますが、猫の場合は飼い主さんが気を付けてあげなければいけません。デリケートなところなので、必ず注意点を守ります。
こすり過ぎに注意する
猫のお尻や肛門周りはとてもデリケートで、粘膜のようになっています。そのためガーゼやコットンのような素材でも、こすり過ぎると簡単に傷を負うことがあるんです。ただれて炎症を起こすこともあるので、拭きすぎには十分に気を付けましょう。
特に毛が生えていない部分は要注意で赤く腫れ上がりやすいです。あくまでサッと拭きとる程度の軽い力加減を忘れないようにしてください。愛猫のためにはできるだけ柔らかい素材のものを用意しておくことも大切です。
猫が起きている時にふき取る
猫はお尻周りを触られることを基本的に嫌がる動物です。そのため、飼い主さんからしたら寝ている隙に拭き取りたくなりますが、もしも猫が目を覚ましたときが大変です。襲われたような感覚になり、信頼関係にヒビが入ることも。突然、愛猫に引っ掻かれることだってあります。
ご家族で暮らしているなら、1人が猫を抱っこして固定させ、もう1人が拭きとるという役割分担をする方法がおすすめです。
1人暮らしのときは、まずガーゼを猫によく見せて、これから何をしようとしているのかを理解させてあげましょう。その後に背中や頭を撫でてあげて気分をリラックスさせます。すると、猫も気持ちに余裕が出てくるので、暴れまわることも少なく、スムーズにお尻を拭くことができます。
人用のクレンジングクリームなどは使わない
人間用に発売されているクレンジングクリームなどは、汚れをキレイに落とすのに向いていますが、猫の皮膚には刺激が強すぎます。界面活性剤などがたくさん含まれていると、皮膚がただれる原因に。私たちのお肌には優しくても、猫にはまったく別物だということを知っておきましょう。
お尻や肛門まわりの状態をチェックしよう
拭いてあげるときに自然にお尻や肛門周りに目が行くと思います。せっかくなら、よく観察して健康チェックをしましょう。病気の疑いがあれば異変が現れやすいので、もしもの時に役に立ちます。少しでも「おかしいな…?」と感じたら、早めに獣医さんに相談しましょう。
<お尻周りのチェック項目>
- 肛門はキレイで、キュッと締りがあるか
- 粘膜部分が赤く腫れあがっていないか
- 米粒状のもの(寄生虫の卵)が付着していないか
- 悪臭を放っていないか
- 傷や出血をしていないか
猫のお尻が汚くなる前に予防を
思っている以上にお尻や肛門付近は汚れやすいです。そのたびに飼い主さんがキレイに拭き取るのは大変ですよね。その頻度を減らし、予防するためにできることを紹介します。
肛門周りの毛をカット
とくに長毛種の猫と暮らしている飼い主さんにおすすめ。排泄の度に毛が汚れると大変なので、肛門周りの毛を短くカットすればウンチが絡まることがありません。お尻を触られることを嫌がる猫にも、このときだけを乗り切ればストレスを減らすこともできます。
カットするときは、先っぽが尖っていないものが良いです。デリケートな部位なので、なるべく安心して使えるものを選びましょう。
商品価格:653円(税込み)
毛をカットしたあとは少し不格好でバランスの悪さを感じますが、数日たつと馴染んできます。お尻を拭くときと同じように、カットするときに暴れないようリラックスをさせましょう。
猫が暴れ出すととても危険なので、1人が猫を固定して、もう1人が毛を切るという役割分担が良いですね。難しく感じたり自信がないときは、動物病院やトリマーさんにお願いすると上手に対応してくれます。
最後に
猫のお尻が汚いという悩みは、飼い主さんがしっかりとケアをすることで解消できます。拭きとってあげることで衛生的にもよく、臭いの元をなくすことができるんです。放っておくと腫れあがって炎症を起こすこともあるので注意しましょう。
お尻の拭き方はとても簡単で、誰にでも実践できるので早速試してみてくださいね。ポイントは優しくそっと拭きとることです。注意点を守りながらやれば、飼い主さんの悩みもキレイになくなります。肛門周りの毛をカットして、汚れ防止の対策もぜひやってみてください。
- 愛猫の体臭でお部屋の臭いが気になる…
- 排泄物の臭いが部屋の中に充満…
- 発情期のスプレー行為で悪臭だらけ…
猫が舐めても安心安全な瞬間消臭スプレー「カンファペット」は、東京都から表彰を受けた特殊な技術で作られています。
猫にも人にも使えて、さらに除菌効果まで。食品の衛生管理にも使われる高い消臭力と安全性があるから、お部屋の中をずっと快適な空気に保てます。