こんにちは、キャットシッターにゃんコロネです。
猫の毛玉対策にオリーブオイルやサラダ油は効果的だと言われますよね。でも猫に与えても大丈夫なのか、飲ませ方はどうすればいいのか不安になりますよね。
種類もいろんなメーカーから出ているので、猫には危ないものがあるかもしれません。でも毛玉ケアをしないと毛球症になることがあるので、何とか対策もしたいですよね。
そこで、猫の毛玉対策にオリーブオイルやサラダ油は効果的なのか、猫に与えてはいけないものはないか、飲ませ方はどうすればよいのかを紹介します。
猫にオリーブオイルやサラダ油は大丈夫?
猫の毛玉対策にオリーブオイルやサラダ油を使いたいけど、本当に与えても良いのか不安になりますよね。
「お腹を壊さないかな…?」「何か悪い成分が含まれているんじゃないかな…?」など猫の身体の心配があります。まずは、猫の身体に害がないかを見ていきましょう。
オリーブオイルとは
オリーブの果実から搾り取られた植物油で、熱処理を加えずに自然に抽出されたもの。
- 酸化しにくいオレイン酸を豊富に含む
- ビタミン、βカロチン、ポリフェノールなど栄養が豊富
サラダ油とは
植物を原料として抽出された植物油で、低温でも固まらないように加工されたもの。油菜、ごま、ヒマワリ、とうもろこし、大豆などが原料に使われる
比べてみると、どちらも猫が食べても平気なものから抽出されているので、毛玉対策のために与えても大丈夫なものです。
ただ、サラダ油には何が原料になっているのかを確認したほうが良いです。特にとうもろこしは猫がアレルギーを持ちやすい食べ物なので気を付けるようにしてくださいね。
注意点としてオリーブオイルやサラダ油は猫に舐めさせても平気ですが、食品にも使われる精油は与えないように気を付けましょう。猫は精油の成分は分解できないので、肝機能に悪影響を及ぼすことが多いのです。
もちろん揚げ物などに使った油も猫には与えないようにしてくださいね。
猫の毛玉対策への効果は「便秘の改善」
オリーブオイルやサラダ油が猫の毛玉ケアに良いというのは聞きますが、何が効果的なのかを紹介します。
これは植物油に含まれているオレイン酸が、腸内の悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、猫の排泄をサポートします。つまり便秘の解消に優れた効果があるため、毛玉ケアに効果的なのです。
またオリーブオイルやサラダ油は腸内でも吸収されにくい特徴があるので、油分によって排泄物がスムーズに腸内を通過しやすくなります。このときに排泄物と一緒にグルーミングで飲み込んだ猫の体毛も一緒に運ばれます。
さらに胆汁の分泌も促されるので、これによっても便通が良くなります。また、植物油に含まれるビタミンEは腸内の血行を促進する働きもあるので、これもお通じ改善に効果的です。
油は体毛などを絡め取りやすいので、毛玉ケアにはとても効果を発揮してくれますね。
猫への飲ませ方と飲ませる量
オリーブオイルやサラダ油が猫の毛玉ケアに良いと言っても、過剰に与えて身体に良いわけはないですよね。そこで、猫への飲ませ方や飲ませる量、頻度について紹介します。
どんな猫に飲ませたらいいの?
オリーブオイル、サラダ油のような植物油は、便通を良くすることで毛玉対策をするものです。飲ませない方が良い猫もいるので注意してくださいね。
飲ませても良い猫
- 毛玉を吐く猫
- 便秘気味の猫
- 毛玉を吐かず、排泄の時にも毛玉が出ない猫
- 毛玉を吐きたくても吐けずに咳き込む猫
- ブラッシングで取れた毛玉を食べる猫
<このような猫の飼い主さんには、こちらの記事も参考になります>
毛玉をしっかりと排泄の時に出せている猫は、飲ませる必要はないので注意するようにしてくださいね。
飲ませる量はどれくらい?
与える量は猫の体重や体格にもよりますが、多くても小さじ1杯に抑えるようにします。過剰に与えると便通が良くなりすぎて、下痢を引き起こすようになってしまいます。
下痢は体内の水分を奪うので、飲水量が少ない猫には好ましくない状態です。始めは小さじ1/2杯から始めて、様子を見ながら量を調節していきましょう。
飲ませ方
猫への飲ませ方はいくつか方法があります。おすすめは次の2つのやり方です。
オリーブオイルやサラダ油を猫に飲ませる方法
- スプーンでそのまま飲ませる
- ウェットフードに混ぜる
猫は意外と油を好む動物なので、スプーンに入れた状態でそのまま差し出せば、ペロッと舐めてくれることも多いです。
ただ、微妙な味や香りが好きではない猫もいるので、その時はウェットフードに混ぜるようにしてあげれば、香りも味もごまかせるので気が付かれずに飲ませることができます。
毎日飲ませてもいいの?
オリーブオイルや植物油は猫の便秘を解消する効果があり、毛玉ケアにも良いものですが、毎日与えるのは控えたほうが良いです。
毎日飲ませることによって、消化器官がただれたり、皮膚の炎症や嘔吐、下痢などの症状が出る危険もあります。
猫にオリーブオイルやサラダ油を飲ませるのは、頻度を少なめにして、時々与えるくらいで丁度良いのです。
できるだけ毎日の毛玉対策をしたい場合は、植物油を使わない別の方法もあります。こちらの記事に毛玉対策のすべてを紹介しているので、参考にしてみましょう。
オリーブオイルやサラダ油はデメリットも多い
猫への毛玉対策にオリーブオイルやサラダ油を使うのは効果的ですが、その反面デメリットも多いのです。
そのうちの1つが先ほど紹介した、毎日与えると消化器官や皮膚への影響、下痢や嘔吐などです。頻度を減らせば大丈夫ですが、これだとしっかり毛玉ケアができないですよね。
もう1つ心配なのは、オリーブオイルやサラダ油のカロリーです。
オリーブオイル・サラダ油の一般的なカロリー
100gあたり約920kcal
小さじ一杯(4g)で約37kcal
これに対して、猫に1日に必要なカロリー量は一般的に体重1kgに対して64kcalです。体重が3kgの猫の場合は、192kcalが適切な量なのです。
でもオリーブオイルやサラダ油を与えると、これだけで必要なカロリーの約2割くらいを占めてしまいます。これだと、キャットフードを食べさせる量を減らさないといけないので、猫の栄養バランスが崩れてしまいますよね。
それに油は腹持ちが良いです。お腹が空かずにキャットフードを残すこともあって、余計に栄養バランスが乱れやすく、毛玉対策ができても他の病気のリスクにつながることもあるのです。
だから、オリーブオイルなどを使って愛猫の毛玉ケアをする時は、こうしたデメリットも考えてあげなければいけません。
では、愛猫の毛玉ケアはどうしたらいいのかというと、それは毛玉対策に良いキャットフードを使うのが一番です。
「猫の皮膚が荒れていないかな…」
「下痢や嘔吐をしていないかな…」
「栄養はしっかり取れているだろうか?」
オリーブオイルやサラダ油を使って毛玉ケアをすると、どんなに大変でも毎日猫の様子を見てあげないといけないですよね。
でも毛玉対策用のキャットフードだと、餌そのものでケアをするのでカロリー量の心配もなく、栄養バランスも崩れることがないのです。
それに植物油でのケアは時々しかすることができないですが、キャットフードは猫が毎日食べるものなので、ケアの効果もより期待できますよね。食べ物での対策なので、猫の身体にもやさしいです。
適切に含まれた食物繊維が猫のお腹の調子を整えてくれるので、オリーブオイルのように便秘の解消や排泄物がスムーズに腸内を通過できるようにサポートします。
毛玉対策をしたいけど、できるだけ猫の身体に優しくてケアをしていきたいのなら、毛玉ケア用のキャットフードを使ってみる方法が良いですよ。
最後に
猫の毛玉対策にオリーブオイルやサラダ油はとても効果を発揮してくれます。便秘の解消にも良く、腸内のすべりを良くして毛玉を排泄と一緒に身体の外へ出しやすくしてくるのです。
ただ、皮膚が荒れたり、下痢や嘔吐の原因になることもあります。カロリー量も気にしないと、肥満や栄養バランスの乱れも起きてしまいます。
猫の身体にやさしく毛玉対策をしていくためには、毛玉ケア用のキャットフードを使って、自然に身体の外に出してあげられる工夫を取り入れてみましょう。
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