こんにちは、にゃんコロネです。
猫と一緒に暮らし始めると、多くの飼い主さんが頭を悩ませること。それが「猫が外に出たがる」という脱走の問題です。お部屋の中にいれば安全で快適なはずなのに、なぜ逃げだすように外の世界に行きたがるのか不思議ですよね。
そこで、猫が外に出たがる理由と、簡単にできる脱走対策を紹介します。家の外は猫にとって危険がたくさんです。本当は室内だけで生活をさせてあげたほうがよいので、悩みを抱えている飼い主さんは早速試してみてくださいね。
猫が外に出たがる理由
「何も不自由なく生活させているはずなのに…。」まずは猫が外に出たがる理由を紹介します。気持ちを分かってあげられれば、ストレスを感じさせることなく対策をすることができます。
発情期で異性を求めている
不妊・去勢手術をしていなければ、発情期になると自分の子孫を残すために異性を求めて脱走を試みるようになります。
発情期は1年に2回が基本なので、特定の時期にだけ外に出ようとするのが特徴。次のような行為が見られるのなら、発情期による脱走です。
- 大声で鳴くことが増えた
- スプレー行為をする(臭いおしっこ)
- 攻撃的な性格になった
- 身体をクネクネさせることが多い
この場合の対策方法は、不妊や去勢手術を受けさせるしかありません。発情しているのに強引に逃げないように対策をすると、激しいストレスを与えてしまいます。
飼い主さんを振りほどいてでも外に出ようと試みるので、脱走対策もあまり効果がありません。こちらの記事に、不妊や去勢手術についてまとめているので参考にしてください。
室内にいるとストレスが溜まる
今暮らしているお部屋が猫にとって魅力を感じなければ、強いストレスを感じるようになります。「この家を出たい…」という気持ちが芽生え、外に飛び出していこうとすることも。
次に紹介するものに心当たりがないかを確認してみましょう。
- 猫とあまり遊んでいない
- キャットタワーなど、1人で遊べるものがない
- 部屋の中が騒がしい
- ベッドのような1人の空間がない
完全室内飼いの猫にとっては、「遊べる空間」と「安心できる空間」のバランスが大切。室内環境はストレスの元になりやすいのです。
遊べる空間は、運動不足の解消や運動神経をキープするため。安心できる空間は心の休養を与えるため。この両方が満たされていないと、猫はストレスを感じて、外の世界に飛び出したいと思うようになってしまうのです。
興味の対象が部屋の外にある
猫は好奇心が旺盛な動物です。窓の外に面白いものを発見すると、今いる場所が気に入っていても外に出ようとするのです。特に動くものに心を奪われて、そのまま脱走をしてしまうことも。
- 小鳥が飛んでいるのが見えた
- 動いている虫を発見した
- 葉っぱが風に揺れているのを見た
- 窓の外に野良猫が遊びに来た
- 飼い主さんが窓の外にいるのが見える
紹介したものはほんの一例ですが、こんな小さなことでも好奇心が駆り立てられるのです。ストレスや発情期以外にも脱走をするケースは意外と多いです。
動くものにより反応を示すので、面白そうな外の世界に興味を持ち、本能的にその場所へ行ってみたいという気持ちになるのです。
猫を家の外に出してもいい?
猫の脱走を対策する前に知っておくべきことがあります。それが「猫を家の外に出してもいいのか?」ということです。ずっと室内も退屈だろうし、「たまには外の空気を吸わせてあげたい」と思ってしまいますよね。
でも特別な理由がない限り、猫は完全に室内だけで飼う方がおすすめです。その理由は次の通りです。
- 室内だけで飼う方が寿命が延びる
- 野良猫との喧嘩でケガをする
- 車などの事故に巻き込まれる
- 中毒性のある植物を食べる恐れがある
- ノミに寄生される
- 迷子になりやすく、家に帰ってこれなくなる
- 捨て猫と間違われて連れ去られることがある
- ウイルスへの感染や、病気をうつされる
このように、放し飼いのようにすることで危険がたくさんです。室内だけで暮らせるようにした方が、メリットが大きいのです。その方が安全に暮らしていくこともできます。
詳しくはこちらの記事にも紹介しているので、参考にしてみましょう。
「室内だけだと退屈しないかな…?」という心配も実は無用です。紹介したように、「遊べる空間」と「安心できる空間」のバランスを保つことで、猫にとって楽しい空間が簡単に出来上がります。
猫が外に出ようとしたら!脱走の対策方法
先ほどお伝えしたように、猫は基本的に完全に室内だけで飼うべきです。不意の事故を防止できるし、危険も減らすことができます。長く元気で暮らせるようになるので、しっかりと脱走の対策をしましょう。
室内を魅力的な空間にする
猫の気持ちを考えることによる対策方法です。家の外よりも室内にいたほうが楽しいと思わせることができればすべて解決。工夫をするべき所は、次の4つのポイントです。
1、遊びの空間を作る
- キャットタワーを設置する
- キャットウォークを設置する
- 猫じゃらしやアルミボールで遊ぶ
- はしゃぎ回れる広い空間を作る
- 気の合う兄弟代わりの猫を飼う
2、最適な室温を保つ
- エアコンを使う
- クールマットやホットカーペットを使う
3、安心できる空間を作る
- 狭くて暗い場所を作る
- 猫ベッドを購入する
- 高い場所を作る
- 静かな場所を作る
4、眺望が良い場所を作る
- 窓際で外を眺められる場所を作る
- 日当たりが良い場所を作る
- 高い場所で見晴らしが良いところを作る
猫のために部屋作りにこだわれば、脱走をしようとも思わなくなります。すべて、賃貸でも実現できる方法なので、是非試してみましょう。こちらの記事に、どのように猫の部屋を作るのか詳しくまとめています。
ベランダからの脱走を防止する
猫が逃げ出しやすいルートの1つがベランダです。猫は網戸なども簡単に開けることができるし、引っ掻いて破る、体当たりして突き破ることもあります。
簡単には外に出ることができないように、柵を取りつけましょう。窓を開ければ空気の入れ替えもできます。外の世界に興味を持つ、好奇心旺盛な猫におすすめ。
特に子猫と暮らしているのであれば、ベランダが危ないことを理解していないので、取り付けた柵が大きな効果を発揮してくれるのです。
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玄関から脱走する猫への対策方法
仕事や外出先から帰ってきたときに、玄関の扉が開いた瞬間を狙って外に出ようとする、悪知恵が働く子もいます。そんなときに簡単にできる対策の仕方を2つ紹介します。
バッグを使う脱走対策
出先から帰ってくるときは、多くの場合バッグを持って出かけますよね。それを使って猫が外に出られないようにすることができます。簡単にできるので、手順を覚えましょう。
1、猫の目線にバッグを用意
家に入るために玄関を開けると同時に、猫の目線の高さにバッグを用意して視界を防ぎます。猫はいきなり目の前が遮られるので、反応が遅れて身動きが取れなくなります。
2、バッグをそのまま室内の方へ
猫の視界を遮ったら、バッグをそのまま室内の方へ押しながら家の中に入りましょう。こうすれば簡単に外に出ることができないのです。
3、玄関の扉を閉める
最後に玄関の扉を閉めれば対策完了です。猫も諦めが悪く、何回か逃走を試みようとしますが、逃げ出せないと分かればしっかりと学習して、玄関からの脱走を諦めてくれるのです。
パーテーションを使う脱走対策
先ほどのやり方でほとんど問題なく脱走を防ぐことができますが、疲れていたり忘れていると猫は簡単に家の外に飛び出してしまいます。
その場合は、パーテンションを取り付けける方法がおすすめです。玄関にまで行けないようにすることで、物理的に玄関から外に出れなくするのです。
女性でも簡単に設置することができて、1人暮らしだと猫を押さえつけるのに苦労するので、とても重宝するアイテムです。
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お風呂場からの脱走を防止する
意外と見落としやすいのが、お風呂場の窓からの脱走です。夏のお風呂場は、タイルがひんやりしていて気持ちがいいので、そこで涼んでいる猫も多いです。そしてそのまま気が付かないうちに脱走…。
お風呂場に窓がなければ問題ありませんが、対策するのであれば室内を快適な温度に保つやり方がおすすめ。猫は体温調節のためにお風呂場に行くので、その必要がないようにしましょう。
こちらに快適な室温の作り方をまとめたので、参考にしてください。他にも扉を閉めておくという基本的なことも忘れずに。
外に出たがる猫は、一緒にお散歩を楽しむ
いろんな対策をしても、猫の性格によってはどうしても外に出ようとすることも。これをずっと我慢させると、ストレスを抱えて元気をなくしてしまうことがあります。
そんな時は、飼い主さんと一緒にお散歩を楽しむという方法もあります。「えっ、猫と一緒に散歩するの?」と思われるかもしれませんが、猫用のハーネスだって販売されているのです。
猫だけで外に出るのは危険でも、飼い主さんが一緒なら安心です。「ずっと室内だけで暮らすのは可哀想…」という気持ちが拭えない人にもおすすめです。
多少の危険があっても守ってあげることができるし、猫も気持ちが良い世界を知ることができて満足。お部屋の中を魅力的にしたのに、それでも外に出たがるのなら、一緒にお散歩を楽しみましょう。
ただ、いきなり連れ出すと戸惑いを隠せずに逃げ出すことがあります。必ずハーネスとケージを準備したうえで連れていってあげて下さい。猫とお散歩をする方法はこちらの記事に詳しく紹介しています。
もしも猫が脱走してしまったときは…
もしも脱走対策が間に合わずに、逃げ出すように外に出てしまい、そのまま帰ってこなかったら…。飼い主さんとしてはとても心配になると思います。そんな時に何ができるのかを紹介します。
1、近所を重点的に探す
2、迷子猫のチラシを作る
3、動物愛護センターに届ける
4、飼い猫の臭いが付いたものを外に置く
5、SNSなどを利用して呼びかける
6、野良猫が集まる公園を探す
7、家の屋根の上(屋上)を探す
8、ゴミ取集所の付近を探す
猫にも帰巣本能があるので、家出をするように遠くにまで行く可能性は低いです。もしも猫が脱走してしまったのなら、まずは近所から捜索を始めてみましょう。
もしもずっと帰ってこないのであれば迷子になっているケースが多いです。猫の探し方も詳しくまとめたので、お役立ていただければ嬉しく思います。
最後に
猫が外に出たがる理由はたくさんあります。ストレスを感じているかもしれないし、好奇心が旺盛で外の世界に興味津々なのかもしれません。ただ、もしも脱走したら簡単に迷子になってしまう動物です。
それに私たちが思う以上に、猫にとって外の世界は危険です。必ず柵やパーテーションを使って、逃げ出さないようにしなければいけません。とくに玄関、ベランダ、お風呂場の窓の3か所は必須です。
猫の脱走対策を怠らずに、室内環境を魅力的に整えて、お部屋でも楽しく暮らせる工夫をしましょう。
- 愛猫の体臭でお部屋の臭いが気になる…
- 排泄物の臭いが部屋の中に充満…
- 発情期のスプレー行為で悪臭だらけ…
猫が舐めても安心安全な瞬間消臭スプレー「カンファペット」は、東京都から表彰を受けた特殊な技術で作られています。
猫にも人にも使えて、さらに除菌効果まで。食品の衛生管理にも使われる高い消臭力と安全性があるから、お部屋の中をずっと快適な空気に保てます。