こんにちは、にゃんコロネです。
猫には発情期があるよね。だけど、いつやってくるのか、時期や期間はどれくらいなのか、動物のことだからよく分からなかったりするんだよね。
子猫を産むために大切なことなんだけど、飼い主さんを困らせることが多いから不妊や去勢手術が大切なんだ。
発情期の悩みは、飼い主さんにとっても大切な問題だから、この5つをできるだけ詳しく紹介しますね。少しでも飼い主さんの疑問や、お悩みが解消できたらすごくうれしいです。
- 発情期の時期や期間について
- 発情期にどんな行動をするのか
- 不妊、去勢手術のメリットとデメリット
- 不妊、去勢手術の方法
- 気を付けるべきこと
目次
猫の発情期は1年に2回が基本
飼い主さんが1番気になるのが、「発情期はいつやってくるのか」ということですよね。突然やってきても対処できなくなってしまうので、まずはその時期を知っておくと役に立つと思います。
猫の場合は1年に2回が基本で、早春と初秋がその季節。住んでいる環境や気候によって、多少ずれることはありますが、もっとも激しい発情期は早春に訪れます。
まれに、この季節以外でも激しく鳴くことがあって、多いときは1年に4回やってくるケースもあります。
栄養状態がいいと発情期の回数が増える
発情期が増えてしまったのは、野生時代の習性からきているんです。可哀想なことに、野生の猫は毎日決まった餌を食べることができずに、サバイバル生活をしています。
だから栄養バランスも崩れて、妊娠や出産をすること自体が大変です。栄養も足りていないので、もし子猫が生まれても、過酷な環境のなかで生きのびる確率はとても低いのが実情です。
だから少しでも栄養がとれているときに、「なんとか自分の子孫を残さなければ」と必死になります。この習性がペットになった飼い猫にも残っています。
毎日たくさんのキャットフードも食べれて、栄養バランスも最適。発情期が来ればいつでも妊娠できて、元気な子猫を産むことができます。
春と秋以外にも発情期がやってくるのは、毎日のキャットフードの栄養バランスがとてもいいものだからなんです。たくさんの餌がもらえるようになったペットだからこそ、最大で年に4回も発情期がやってくるようになったんです。
発情期の期間はどれくらい?
まさに発情期を経験している飼い主さんは、「これが一体いつまで続くの?」と辛いと思います。発情期の期間はどれくらいなのかを紹介しますね。
猫の場合は30日~45日のあいだ、発情期が続きます。オスとメスはお互いに求めあい、交尾をくり返して、受胎すると発情がおさまってメスは妊娠します。
受胎しない場合は、1週間くらい発情が続いたあとにいったん収まるのですが、さらに10日くらいが過ぎると、また発情します。30日~45日のあいだこれの繰り返しが続いていきます。
発情期に見られる猫の行動
発情期になると、いつもとは違った、飼い主さんを困らせるような行動をすることがあります。ここではほとんどの猫に共通する行動を紹介していきますね。
激しく鳴くようになる
猫の鳴き声は「ニャーン…」とか「ニャッ!?」のように可愛らしいことが特徴ですよね。声も小さくて母性本能をくすぐられるようなもの。
でも発情期に入った猫は、びっくりするくらいに大きな声で鳴きます。「ァオーン、ァオーン…」と3分以上も鳴きつづけたかと思えば、またこれの繰り返し。マンションやアパートで、すごく多い苦情の1つです。
これも本能なので、叱ってもしつけても絶対にやめることはありません。夜でもお構いなしなので、寝不足になるし苦情はくるしで、とにかく大変です。
ちなみにメス猫の特徴で、オスに向かって「私はここだよ~!早く来て!」という意味で、自分の存在を知らせるために大きな声を出しています。
脱走しようとする
発情期の猫は、自分の子孫を残そうと、とにかく死に物狂い。異性と交尾をしたくてしょうがない状態です。だから家の中でおとなしくしてくれるはずもなく、出会いを求めるようになるんです。
開いた窓、玄関、ベランダなどあらゆるルートを使って、すばやく脱走しようとするので注意が必要です。
凶暴になる
私も友達が飼っている猫に危うくやられそうになったほどです(笑)自分の猫だったらDVを受ける羽目になるとこだったよ…。
オスにこの傾向が強くて、攻撃的になります。普段はおとなしいからと油断していると、痛い目を見ることも。ナデナデするといきなり噛みつかれたり、引っ掻かれたり。
暴れまわって部屋を散乱させることもあります。反抗期のような感じで、すごくいい子だったのに不良のようになることがあります。
この時ばかりは、召使いのような、奴隷のような気分になってしまうので、悲しくてつらい経験をすることやストレスが溜まってしまいます。
スプレー行為をする
オス猫の特徴で、おしっこをあちらこちらにまき散らすスプレー行為をするようになります。縄張りを他のオスや外敵にアピールして、近寄らせないようにするんです。
これが普段のおしっことは比べ物にならないくらいに臭いんです。部屋の隅っこ、トイレ以外の場所、ベッドの上などでも平気でやっちゃうので、掃除も大変。
とくに寝室には入れないように対策をしないと大変なことになるので気を付けてくださいね。
身体を地面にこすりつける
背中を床にこすりつけるように、「クネッ、クネッ」と身体をひねるような動きをします。メスに見られる行動で、フェロモンをばらまいてオスを魅了しようと頑張っている姿です。
人間でもたまにこういう女性、見かけますよね。あれと同じかどうか分からないですけど、発情期にこの仕草を見たらまず間違いなくオスを誘っているサインです。
発情期がこない猫もいる
猫の場合、発情期のタイミングがオスとメスで違っているんです。最初に発情を始めるのはメス。フェロモンを広範囲にまき散らして、それに反応したオスが発情するという流れです。
だからオスを飼っている飼い主さんは、必ず発情期がやってくるわけではありません。周りにメスの猫がいないと発情期がこないことも十分に考えられます。
ただ、オスしか飼っていないから大丈夫というわけではありません。もしも近所にメスがいると、フェロモンは500m以上離れていても届くので、油断はできません。
メスの方が発情期が早い理由は?
同じ猫なのに、発情期が違っているのって不思議ですよね。この理由はいたってシンプル。オスの方が先に発情しても、メスの方が準備できていなければ子猫を産むことができないからです。
妊娠して子猫を育てていくためには、十分な栄養が欠かせません。「今なら子猫を産めるよ!」とメスのアピールによって、オス猫にスイッチが入るんです。人間もそうだけど、やっぱり単純なものなんですね。
発情期をなくすには不妊、去勢手術しかない
お伝えした通り、発情期は本能に従った行為なので、どんなにしつけたとしても絶対に止めることはできません。これをやめさせるには、不妊、去勢手術を受けさせるしか方法がないんです。
手術をすると発情期がこないので、ずっと子猫気分のまま無邪気に成長していくようになります。かわいくて元気な姿がずっと続いていくんですね。
たまに可哀想だという人もいますが、育てていくこともできないのに、無計画に出産させたり、発情しているのに行動を無理やり押さえつけようとする方が猫にとってよほど辛いことなんです。
不妊、去勢手術のメリット
子猫を産ませる計画がないのに手術をしないのは、人間のエゴに付き合わされてとても辛いこと。かわいい愛猫にとって、とても残酷なことなんです。
猫には自分がメスだからとかオスだからという感覚はまったくないので、交尾も出産も本能にしたがっているだけです。手術を受けさせることは飼い主さんと猫の両方にたくさんのメリットがあるんです。
元気で長生きしやすい
経験がある女性なら分かりやすいと思います。妊娠や出産というのは、とても激しく体力を消耗するんですよね。疲れも溜まりやすいし、何かと敏感になるし、神経過敏になってしまいますよね。
動物の中には出産と同時に、息絶えてしまう種類もいます。それほど体力を使う行為でもあるんです。
手術をすれば、その分のエネルギーを生きるために使うことができますよね。結果的に長生きする可能性が高くなるんです。かわいい愛猫との思い出だってもっとたくさん作っていくこともできますよ。
メス特有の病気がなくなる
不妊手術では子宮や卵巣を切除します。なので、発症しやすいメスならではの病気から守ってあげることができるんです。代表的な病名だと、「子宮蓄膿症」や「乳腺腫瘍」などです。
交尾をしないまま発情を繰り返したり、8歳をこえるシニア猫がかかりやすいです。また、性ホルモンが関係する病気なので、手術をして発症することはほとんどありません。元気な老後のためにも不妊手術はとても大切なことです。
臭いスプレーをしなくなる
オス特有のスプレー行為をなくすことができます。いつもの排泄とはまったく別物で、鼻が曲がるくらいにひどくクサイです。カメムシなんかの比ではないくらいに、とにかくクサイ…。
これを壁などにやられた場合は、タラタラと流れて広範囲に被害が及びます。この行為も去勢手術でなくすことができるので、飼い主さんの生活空間を守ることにもつながります。
ケガやトラブルから守ることができる
紹介した通り、手術をしないままでいると、異性を求めて、完全に室内飼いの猫でも、外に出たがるようになります。
もしも脱走してしまったら、「知らない猫との間に子供ができた」ということも起こりえます。もしも他の方が飼われているペットだったらとても大変です。野生の猫だったとしても、交尾をして病気が移ってしまうこともあります。
また、異性を探し続けているうちに、ケガをしたり交通事故にあう危険もあるんです。手術をさせることで、想定外の事故を防いであげられるんです。
無邪気で可愛いまま成長する
妊娠をしたり出産を経験すれば、飼い主さんがどんなにまだまだ子供だと思っていても、立派な親猫。親猫には子猫を育てていく義務もあるので遊ぶ機会も減るし、出産でたくさんのエネルギーを使っているので、老化も早くなります。
手術をしている猫の場合は、体力がたくさん残っています。飼い主さんと無邪気に遊びまわったり、興味があるものをひたすら追いかけたり。いつまでも遊び心を持って、子猫気分を忘れずに可愛いままで成長してくれるんです。
不妊、去勢手術の方法
不妊、去勢手術はいつもやることではないので、どうやったらいいんだろうと迷うことも多いですよね。どのようにして手術させたらいいのかを紹介します。少しでも飼い主さんのお役に立てると嬉しいです。
不妊、去勢手術を受けさせる時期
人間の赤ちゃんでも同じですが、生後すぐに手術をすることはないですよね。猫の場合も同じです。生後6か月を過ぎていれば、手術を受けることができます。
ただ、この生後6カ月に明確な根拠がなく、最近ではもっと早くから手術を受けさせても大丈夫だという考えが広がってきています。
動物病院の先生と相談の上、飼い主さんの意思で決めるようにしましょう。ちなみに私が飼っていた猫は、生後6カ月になったときに手術をしました。
信頼できる動物病院を探そう
手術となれば、病院や獣医さんが信頼できるかどうかも大切なポイントです。確認する点を紹介しますので、できるだけいい病院を見つけるようにしましょうね。
- 猫に対する知識が豊富なこと
- しっかりと疑問に答えてくれること
- 相談にも乗ってくれること
- 手術の経験が豊富なこと
- アフターフォローもしっかりしていること
動物病院のレビューなどを見てみるのもいいですよ。実際にそこの動物病院を利用された飼い主さんの声なので、とても参考にできます。
動物病院の予約をしよう
電話をして、その日のうちに受けることができるわけではありません。最低でも1週間前には予約をしましょう。できれば病院の方の声を聞いた方がいいので、電話予約の方がおすすめです。
愛猫の情報をできるだけ詳しく伝える
獣医さんもたくさんの情報を知っていた方が、安心して手術に臨むことができますし、より良い方法で飼い主さんの希望を叶えようとしてくれます。
特に以下の点を、できるだけ詳しく伝えてあげてくださいね。
- 愛猫の性別、年齢、名前
- 性格や特徴、猫の種類
- 過去にかかったことがある病気
- 普段食べさせているキャットフード
獣医さんも人間なので、飼い主さんが猫を大切に思っていることが伝わるほど、親身に相談にも乗ってくれるようになります。
手術にかかる費用
手術の費用は、不妊と去勢で変わってきます。参考に相場を紹介しますね。
不妊手術(メス):30,000円前後
去勢手術(オス):20,000円前後
どれくらいの金額がかかるのか確認するようにしましょう。もちろん高ければいいというわけでもないので、獣医さんが信頼できるかどうかで病院選びをするようにしてくださいね。
手術にかかる時間
最近では技術も発達しているので、ほとんどが日帰りで、それも数時間で完了します。中には1日入院するということもありますが、終わったら一緒に家に帰ることもできます。
不妊手術の場合は、ほとんどが切開手術になるので1日~2日程度の入院が必要になる場合が多いです。
不妊、去勢手術の「前」に気をつけること
予約をしたときなどに教えてくれるのですが、気をつけることがあります。なかなか経験することではないので、紹介しますね。ただ、基本的には獣医さんの指示に従うようにしましょう。
前日の夜ご飯は食べさせない
いつも食べさせているキャットフードは、手術の前日から食べさせないようにします。水は与えても大丈夫です。
私の場合は、うっかりして食べさせてしまったのですが、ちゃんと手術はできました。大丈夫なんだと思いますが、餌を与えないように指示されることが多いので、忘れないようにしましょうね。
私みたいにうっかり食べさせてしまった場合でも、そのことはちゃんと獣医さんに伝えるようにしましょう。
手術前の注意点
排泄にも関係している部分になるので、トイレは必ず済ませておきます。難しいかもしれませんが、排泄してくれなかったときはそのことも伝えるようにしましょう。
不妊、去勢手術の「後」のこと
不妊や去勢手術が終わると、一安心してしまうんですよね。私も「終わった…」っていう感じで、ホッとしたのを覚えています。
ただ、その後どうなるのかも知っておいた方が、本当に受けさせるかどうか決めるときに役に立つと思うので紹介しますね。
もう子猫は産めない
メスであれば、子宮や卵巣を切除します。そのため、「どうしても子猫がほしい!」となった場合でも、もう妊娠することもありません。
手術後は抜糸もある
ほとんどの不妊、去勢手術の場合、術後10日くらいたつと抜糸することになります。あらかじめ獣医さんに確認しておき、お仕事などがある方は調整できるようにしておきましょう。
猫の性格が変わることがある
男性ホルモンや女性ホルモンに関わる部分の手術なので、性格が少し変わる可能性があります。ただ全く違う性格になるということはまずありませんので、安心してくださいね。
オスであればメスっぽいところもある。メスであればオスっぽいところもあるという感じです。ちなみに性別による特徴はこちらにまとめたものがあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
肥満になりやすくなる
一番のデメリットになるのが、太りやすいということです。エネルギーを発散させる場所が少なくなるので、遊ぶ時間を増やして、たくさん運動させることも考えたほうがいいです。
基本的にはキャットフードを低カロリーなものに変える飼い主さんが多いです。私もこれがきっかけではないんですが、低カロリーなものを食べさせていました。良かったらキャットフードの参考にしてください!
やっぱり私は、モグニャンがいいな~。
最後に
猫の発情期がいつやってくるかが大切だね。時期や期間を覚えておくと、その前に不妊や去勢手術もさせてあげることができる。受けさせる方法も面倒ではあるけど、簡単だし、後で困らないためにもやっておいた方がいいね。
いいことばかりの不妊、去勢手術だけど、気をつけることだけはちゃんとチェックしておこうね。
- 愛猫の体臭でお部屋の臭いが気になる…
- 排泄物の臭いが部屋の中に充満…
- 発情期のスプレー行為で悪臭だらけ…
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