こんにちは、キャットシッターのにゃんコロネです。
大好きな猫を我が家に迎える初日。ワクワクドキドキが止まらない最高の瞬間。今よりもっと楽しくて、充実した生活が待っています。私も猫を飼っていて、明らかに1人の生活よりも毎日が潤っています。
ただ猫を飼い始めた初日って、「ご飯やトイレはどうしたらいいんだろう?」「必要なものは揃えられているかな?」「どんなふうに猫と接したらいいんだろう?」など、いろいろと不安を抱えるはず。
そこで、私の経験から猫を飼い始めた初日に気を付けることをお伝えします。愛猫との楽しい暮らしのために、是非参考にしてください。
目次
猫と過ごす初日!人と猫の気持ちには温度差がある
私たちは「可愛い猫がついに家にやってきた!」というワクワク感に気分は最高潮。こんなにキュートな姿の動物が目の前にいるんだから、それは当然の感情です。
だけど猫は今まで住んでいた場所を離れ寂しい気持ちでいっぱい。これからペットとして生きることにビクビクして恐怖感や不安な気持ちでいっぱいなのです。子猫ほどなおさらこんな感情を持ちやすいです。
不安や恐怖というストレスを感じて下痢をしたり、ビクついてなついてくれないことも。最初は早く仲良くしたくて、少しもどかしさを感じることもあります。
ただ、「私たちと猫との間には温度差がある」ことを忘れてはいけません。これからの楽しい生活のために、なるべく愛猫の気持ちを最優先に考えてあげましょう。
猫との生活!初日に気を付けること
猫を飼い始めた初日は、気を付けるべきたくさんの注意点があります。やってはいけないこと、知っておかないといけないこと。もしも間違えてしまうと、子猫は不安な気持ちがより一層高まって、ストレスやなつきが悪くなることもありえます。しっかり押さえておきましょう。
最低3日間のお休みを取る
専業主婦の方や長期休暇中などであれば大丈夫ですが、飼い始めは少なくても3日間は仕事もお休みを頂いて、愛猫と過ごす時間を作ってあげましょう。独りぼっちにさせないことが何よりも大切です。
飼い主さんには住み慣れた家でも、猫からすれば、いきなり未知の世界に連れてこられ、これまで過ごしていた安心できる場所をなくしているとても不安な状態です。
もしも飼い主さんが小さな子供で、まったく知らない場所で一人きりになってしまったら…。「ここはどこなんだろう…」という怖さと不安で、誰でもいいから側にいてほしいと思いますよね?
心のよりどころを作ってあげるために、飼い主さんが愛猫の側にいて見守ってあげましょう。
ケージから出てこなくても無理をさせない
ペットショップからかわいい子猫を家族として迎えて、家まで連れて帰るまでのその間。猫はケージに入れられて、初めての電車や車を経験して、いろんな人間を見て、今までに嗅いだことのない匂いや知らない景色をたくさん見ます。
とくに子猫だとビクビクして、かつてないほどの不安に身を包まれます。なのでケージから出してあげるときは、「やさしく静かに」を心がけましょう。決して悪ふざけをして脅かしたりせずに、猫と同じ目線に腰を落として、そっと出てくるのを待ちます。
最初は怖がって出てこないこともありますが、無理に引っ張り出さずに、猫が自主的に出てくるのを待ちます。しばらく経っても出てこないときに、やさしく名前を呼びながら、そっと身体を撫でてあげましょう。
できれば女性の高い声の方が猫は安心してくれます。猫の鳴き真似をすると、意外とすんなり出てきてくれることもあります。
なつかなくてもそっとしておく
愛猫の性格に大きく関係しますが、すぐに家の中に馴染んではしゃぎまわる子もいれば、反対にいつまで経ってもビクビクと身体を震えさせながら落ち着きがなく、物陰に隠れたがる怖がりな性格の子もいます。
そんな時に、ついつい抱っこして安心させようとしたり、撫でたりしがちですが、やさしく見守ってあげるのが正解です。かわいさのあまり、猫の目をじっとのぞき込むのも逆に怖がらせる原因になります。
もちろん猫の方から近寄ってきてくれたら、抱きしめたりナデナデしたり、思う存分たくさん可愛がってあげてください。
家の中を思いっきり探索させる
子猫が少しずつ家の中に慣れてくると、クンクンと匂いを嗅ぎながら探検をし始めます。これは匂いを嗅ぎながら、これから自分が過ごす空間がどんな所なのかを一生懸命に考えているんです。
初日のこの時間は、猫にとってとても大切なもの。飼い主さんも可愛い猫を飼い始めたばかりで、たくさん触れ合いたい気持ちを抑えきれずにいると思います。ただ、この時だけは抱っこするのも一緒に遊ぶのも我慢して、静かに様子を観察しておきましょう。
頭の中で自分が過ごす場所の地図を作っているので、大きな物音をたてたり騒いでしまうと、「この家はとても怖い場所なんだ…」とストレスを感じさせます。十分に気を付けてくださいね。
猫への危険を家の中からなくそう
愛猫の性格によっては、初日から活発に動きまわり、家中をウロウロと歩き回り始めることも。とくに初めて猫を飼うという飼い主さんは、必ず家の中に危険が潜んでいないか十分に確認して、事故が起こらないように気をつけましょう。
子猫はどんな行動をするのか予測がつきません。思いもしない危険が家の中にたくさん潜んでいるので、次に紹介するものを特に注意してください。
お風呂場の浴槽から水を抜く
特に気をつけたい所が、お風呂場の浴槽に溜められた水です。私たちは平気でも、身体が小さな猫には海のように深く感じます。危険を察知する能力が低い子猫が、溺れるという事故がとても多いです。
- 浴槽の水は抜いておく
- 立ち入れないように扉を閉めておく
キッチンの刃物や火の始末
キッチン周りには調理器具がたくさんあり、特に危険なのは包丁のような刃物が出しっぱなしになっていること。どんな行動に出るか予想がつかないので、うっかり愛猫が大けがをする可能性もあります。
また、火の始末はしっかりされているかも確認しましょう。調理後のコンロで子猫が肉球や身体を火傷する事故も多発しています。
- 刃物は片づけておく
- コンロが高温になっていないか確認する
トイレの扉を閉めておく
水洗トイレは蓋を閉めていても、わずかに便座との間に隙間が空いていますよね?この隙間から蓋を強引に開けて、トイレの中に水没してしまうという事故も実際に発生しています。見落としやすい場所なので、必ず扉を閉めて入れないようにしておきます。
ベランダや玄関の戸締りをする
子猫は家にやってきた初日は、怖さと不安に包まれて、何とか逃れようと脱走することがあります。家の外は中よりも危険がいっぱいです。
車も走っているし、誰かに連れ去られるかもしれない、初めての外の世界で迷子になる可能性も高いです。外に出ることができるルートをチェックして、脱走対策をしておけば安心です。
猫の脱走の対策は、大きくなってからも悩まされることがあるので、こちらの記事に詳しく紹介ました。参考にしてみましょう。
誤飲しそうなものを片付ける
猫は好奇心が旺盛なので、目に入ったものに興味を持ち、口の中に入れてしまうことが多いです。子猫でも小さなものは簡単に飲み込むことができるので、床やテーブルの上に出しっぱなしになっていないか確認しましょう。
猫がかじりそうなコードを保護する
紐のように見えるコードは、子猫が特に興味を持ちやすいです。猫じゃらしのように見えるので、ガブッとかじることも。コードは太さや噛み心地が最高で、格好のおもちゃ。これによって危ないのは感電です。
ビリビリと強い電流は、子猫もひとたまりもありません。猫がやってきた初日に必ず事前の対策をしておきましょう。
- コードカバーを付ける
- 不要なコードは片づける
- 電源プラグから外しておく
部屋の中が快適な温度に保つ
夏場や冬場は室内温度が急激に変化します。猫と私たちでは快適に感じる温度が違っているので、室温の調整には十分に気を使う必要があります。「少し暑いかな…?」と私たちが感じるくらいの気温が猫に心地よさを感じさせます。
最初は室温調整が難しく感じますが、こちらの記事を参考にして過ごしやすいお部屋の温度を保ってあげましょう。
猫を飼い始めたら小さな子供に注意
飼い主さんのご家庭に小さな子供がいらっしゃる場合は、とくに気を付けてあげる必要があります。子供はとても無邪気で活発です。もしも動物が大好きなら、かわいい猫の姿を見れば大はしゃぎで追いかけまわすことでしょう。
だけど一般的な猫の性格は子供が苦手。追い掛け回されたり、近くではしゃぎ回ったり、大きな声を出されたりするとビックリして簡単にストレスを溜めてしまうのです。
家にやってきたばかりの子猫だと、いきなり下痢をすることも。そのまま子供にトラウマを持ち、ずっと人間を嫌いなまま成長していく可能性もあります。子供にとっては最高の友情表現ですが、愛猫の健康を損なう危険が高いです。
初日の猫は家にも人にも不慣れな状態。どちらかと言えば、もの静かでおとなしい女性を猫は好みます。飼い主さんがしっかり子供の感情をコントロールして、なついてくれるまで待つようにしましょう。
「初対面ですごく怖がっているから、慣れてくれるまで一緒に遊ぶのは待ってあげようね!」とか「猫ちゃんが嫌がることはしちゃだめだよ?」などの言葉を子供にもかけてあげて下さい。子猫の気持ちに配慮する大切さをしっかりと伝えましょう。
猫の初めてのトイレのやり方
飼い始めたばかりだと、猫はどこがトイレかも知りません。それに緊張もしているので、初めてのトイレは間違いなく粗相をしますが、上手にできるようにサポートしましょう。
トイレの準備をしておく
「キャットフードを食べさせたい」「早く猫と遊びたい」猫を飼い始めた初日には、間違いなくこのような気持ちが勝り、トイレのことを忘れがちになります。
すると、猫がトイレに行きたいときに準備ができていないので、そのまま床に粗相をしてしまいます。掃除も大変なので、家に着いたら真っ先に準備しておきましょう。
初めてのトイレのサポート手順
粗相をしないように、次のような簡単なことを手助けするだけで大丈夫です。
1、トイレのサインを見せる
ジッとおとなしくして猫が、何となくソワソワしたり、床の匂いをクンクンと嗅ぎ出したら、それがトイレの合図です。
2、そっとトイレに連れていく
猫をそっと抱いて、トイレに案内してあげます。
3、トイレの掃除をする
上手に排泄ができた後は、キレイにトイレを掃除します。猫は清潔を好むので、なるべくトイレを使った後は早めに片づけましょう。
※もしも粗相をしたときは…
初めてだと間に合わなかったり、トイレの準備ができていなかったりで粗相をすることがあります。そのときは、その場所をキレイに掃除します。自分の排泄の臭いがする場所をトイレだと思い込むようになるので、必ず消臭も忘れずに。
粗相をしても叱らない
緊張や不安からトイレを使うことが分からない。トイレの準備ができていない。トイレに連れて行くのが間に合わなかった。こんなケースがほとんどで、初めての排泄は粗相することが多いです。
だけど猫は心寂しい思いをしています。粗相をしたからと叱りつけるのは、飼い始めには控えます。
上手にトイレができなければ後から掃除をすると思いますが、その時に使ったティッシュを猫のトイレに入れておくといいです。自分の排泄の臭いをトイレに置いておくことで、「ここがトイレなんだ!」と伝えることができるのです。
もし家に慣れてきたのに粗相を繰り返すようなら、こちたの猫のトイレのしつけ方を詳しく紹介した記事を見てみましょう。
猫と初めて遊ぶときのポイント
猫の性格によって家に来たばかりでも、すぐに馴染んだり、近寄ってきたり「かまってオーラ」を全開に出します。その時は気持ちに応えて、忙しくても全力で遊んであげましょう。
猫じゃらしを使う
猫との遊びと言えば、何といっても猫じゃらし。使い方も簡単で、多くの猫が食いつく魔法のアイテムです。床を這わせるように猫じゃらしを動かしてあげれば、飛びついてきます。
また、飼い主さんの身体や物陰から、猫じゃらしを見え隠れさせるのも猫の狩猟本能を引き出すとてもいい使い方です。猫がうまく反応してくれないという方は、こちらに猫じゃらしの使い方のポイントをまとめたので、参考にしてみましょう。
遊ばなければ強要しない
可愛い猫の存在にテンションが上がってしまい、猫が乗り気ではないのに無理やり遊ばせようとするのはやめましょう。私たちと同じように、猫にも性格や個性、それぞれのペースがあります。
無理に興味を引こうとするのではなく、猫から歩み寄ってきてくれるのを待つ方が、早く楽しい瞬間がやってきます。愛猫の遊びたいオーラを感じてから思う存分にかまってあげましょう。
キャットタワーを用意しておく
初日は飼い主さんがいるのでいきなり必要ではありませんが、子猫は私たちが思っている以上に成長が早く、あっという間に上下運動ができる空間が必要になります。
その時になってキャットタワーを選ぶより、今の内からお気に入りアイテムとして部屋の中に設置しておくのがおすすめです。ハウスや爪とぎの機能を備えたものにしておけば、大のお気に入りスポットになってくれます。
それにお仕事などで飼い主さんが家を留守にする間、猫を退屈させずに過ごさせるためにも必要です。これだと一人で昇り降りして遊ぶこともできるので、寂しい気持ちにさせることもありません。
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飼い始めた初日のご飯の与え方
初めにキャットフードの食べさせ方も説明を受けますが、その時は舞い上がってしまい、あまり頭に入ってこないですよね。初日はキャットフードに手を付けないこともあるので、与え方のコツを知っておきましょう。
名前を呼んでみる
初めてのご飯の時間は、ケージに引きこもりがちになったり、飼い主さんに見られている緊張からキャットフードが喉を通らない子猫も多いです。そんな時に緊張を和らげる方法が、愛猫の名前を優しく、高めの声で呼んであげること。
「猫ちゃん、ご飯の時間だよ~」みたいな感じで大丈夫です。それと同時に、背中やあご下などの猫が気持ちよく、リラックスできるポイントを撫でて安心感を与えましょう。
食べなくてもしばらく待つ
しばらくの間キャットフードに手を付けないこともありますが、無理に口元に餌を持って食べさせようとせずに、猫の自主性に任せるのがいいです。心配になっても辛抱強くのが可愛い猫のため。
30分以上経っても手を付けてくれないときのみ、ご飯は一旦切り上げます。愛猫が飼い主さんやお部屋に慣れてきたタイミングを見計らって、再度チャレンジしてみましょう。
無添加キャットフードを食べさせる
子猫の時に食べるキャットフードが、その猫の当たり前の食事になります。なので、今の時期に何を食べさせるのかが重要なポイント。栄養のバランスが、毛並みの良さや元気な身体を作り、下痢や嘔吐などの身体の不調をなくしてくれるのです。
猫と長く暮らすと、いろんな病気の悩みを抱えるので、子猫のときから質が良いキャットフードを必ず食べさせましょう。特に添加物が入っていないことが重要なポイントです。
他にも良質な動物性たんぱく質がギッシリ入っていて、キャットフードの香りが良く、食欲を駆り立ててくれるものがいいです。
初めての夜は必ずトイレと水の準備を
私たちと同じように、猫も夜中に目を覚ましてトイレに行くことがあります。初めての夜で緊張していればなおさらです。
このときにトイレが汚れていると、神経質になっている猫は排泄を我慢したり、粗相をしてしまうのです。必ず寝る前にトイレの状態を確認して、キレイに掃除を忘れないようにしましょう。
また、喉の渇きを潤すために、いつでも水を飲めるように準備しておきます。夜中は暗いので、部屋の中に危険なものがないかも確認してから寝るようにしてください。
猫のベッドは早めに準備しておこう
初日であれば、猫を寝かせるときにもいろいろ考えることが出てきます。ケージに入れるべきか、自由に寝かせるべきか、一緒のベッドで寝るか、それとも猫用のベッドを購入するべきかなど、とても迷う所ですよね。
私のおすすめは、猫が飼い主さんに十分なついていれば、一緒のベッドで温もりを与えてさらに仲良くなるというもの。
ただ、思うようになつかないのであれば、ケージに入れたり、猫の好きなように寝かせる方が安心して眠りを提供することができます。フカフカの毛布を敷くと、母猫を思い出す感触なので心地よく眠らせてあげられますよ。
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猫との初日!必要なものを最終チェック
猫との暮らしは、必要になるものがたくさんあります。その中でも初日から揃えておくべきものを紹介するので、準備ができているかどうかを最終確認しましょう。
<初日に必要な10点セット>
最初から全てが揃っているに越したことはありませんが、ここでは私がキャットシッター目線で初日にあったらいいなと思う10点セットを紹介します。
- 1、キャットフード
- 2、猫トイレ
- 3、猫砂
- 4、キャットタワー
- 5、猫用の食器(水入れとセット)
- 6、猫用のベッド(フカフカの毛布付き)
- 7、猫じゃらし
- 8、ケージ
- 9、脱走対策用の柵
- 10、クールマット、電気毛布
※特に真冬や真夏の時期だとマストアイテムです。
最後に
猫と暮らし始めた初日は、ワクワクが度を越えて、ついつい構いすぎるてしまうのはよくある話。ただ、子猫はとても不安な気持ちでいっぱい。できる限り、愛猫の気持ちを最優先に考えてあげましょう。
トイレやご飯の時間が一番の悩みどころですが、注意点を守れば意外とうまくいくものです。もどかしい気持ちも出てくると思いますが、グッと我慢して猫のペースを乱さないように気をつけましょう。
必要なものをしっかり揃えて、これからの愛猫との楽しい暮らしを満喫していきましょう!
- 愛猫の体臭でお部屋の臭いが気になる…
- 排泄物の臭いが部屋の中に充満…
- 発情期のスプレー行為で悪臭だらけ…
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