こんにちは、にゃんコロネです。
猫と暮らしていると、飼い主さんを困らせることをやったり、反対に今までは全然できなかったのに、いつの間にか上手にできるようになっていることがあったり、いろんなことが起こるよね。
そこで大切になってくるのが「叱り方と褒め方」です。悪いことをしたら、ちゃんと理解させてあげたいし、いいことをしたら思いっきり褒めてあげたい。
アメとムチを上手に使いこなすために、叱り方と褒め方のコツを紹介いたします。かわいくていい子に育てるためにも、正しいしつけ方を覚えていきましょう。
目次
猫の叱り方のポイント
愛猫を叱ったり褒めたりするときに、とても大切になることがあります。ここを押さえておかないと、いつまでたっても飼い主さんの気持ちが正確に伝わらずに、これからも困った行動を繰り返してしまいます。
良いことと悪いことを明確に
飼い主さんにお子様がいて、子育ての経験がある方だったらとっつきやすいです。子供のしつけと同じように、良いことと悪いことはハッキリ区別するということが重要です。
例えばテーブルに登ることをやめさせたいときに、この日は叱るけど別の日は何も言わない。このように同じことを愛猫がやっているのに、飼い主さんの対応が違っていると猫は頭が混乱してしまいます。
なので、猫を混乱させないために「何をしたら叱るのか」「何をしたら褒めるのか」ということをしっかり決めておくことが重要です。
家族全員で同じ対応をする
叱るときに一番難しいことです。パパは何も言わないけどママは叱るというように、家族の間で猫への対応が違っていると、猫のしつけが全くうまくいきません。
どれがいいことで、どれが悪いことなのかを猫に理解させていくためには、ご家族で同じように対応していくことが大切です。
その日の気分に流されない
今日はすっごく気分がいいからと言って、いけないことなのに猫のイタズラを許してしまうというのはやめましょう。せっかく愛猫が飼い主さんの言うことを理解してきたのに、また振り出しに戻ってしまうことがあります。
今日は怒られなかったから、「やっぱりやっていいことなんだ!」と猫に間違った認識をさせてしまいます。
気分がいいとき、面倒に感じるとき、イライラするときなど、私たちは毎日気分が違いますが、「叱るときには、叱る」という気持ちをしっかり持つことが大切です。
叱るときは根気強く
猫は私たち人間のように知能が高いわけではないので、1回叱ったからと言って理解をしてくれるわけではありません。何度も同じことを繰り返して、やっと自分がやっていることが「大好きな飼い主さんを困らせているんだ…」ということに気が付きます。
叱るときは正しいやり方で、根気強く愛猫に教えていく必要があります。ダメなことはダメだと言い続けていくことで、長く生活していくうちにようやく飼い主さんの言うことが理解できるようになっていくので、途中であきらめないことが大切です。
猫の間違った叱り方に注意
猫をしつけていくときは、正しいやり方でないと飼い主さんのことを嫌いになったり、懐かなくなってしまうので、間違ったやり方をしていないか確認してみましょう。
大声を出して叱る
愛猫の名前を呼んだり、「こらっ!」など声をあげて困った行動をやめさせようとしても、「この行動はしてはいけない」ということまで理解させることはできません。
声を出せば、反応してその時だけはやめてくれても、また同じ行動を繰り返します。「ダメ!」など言葉で分からせようとしても、猫は人がしゃべっている意味を理解しているわけではないので、まったく効果がないんです。
それに猫は大声を出す人がとても苦手です。「嫌がらせのために声を張り上げている」と猫が勘違いをしてしまい、飼い主さんを嫌いになったり、もっとエスカレートしてひどいイタズラをするようになる可能性もあります。
怒った表情で猫を睨む
恐い顔をして、「怒っていることをアピール」しても、猫にその気持ちが伝わることはありません。もともと視力が優れている動物ではないので、飼い主さんの表情が分からないし、やさしい顔、怒った顔、寂しそうな顔などの区別もできないんです。
ケージに入れる
小さい子供をしつけるときに、悪さをしたら真っ暗な部屋に閉じ込めたりするやり方がありますよね?猫に同じように、悪さをしたらケージに入れて反省させるのも間違ったやり方です。
動物病院や引越し、ペットホテルに連れて行くときなど、ケージを使う場面は意外と多く出てきます。この時の出来事がトラウマとして残ってしまうので、ケージ入ってほしいときに嫌がるようになってしまいます。
もう一度ケージを好きにさせるために、意外と苦労することも多いのでよかったらこちらの記事も参考にしてくださいね。
体罰を与える
悪さをしたときに、身体をぶって体罰で分からせようとするのも絶対にNGです。猫からすると、「飼い主さんから攻撃を受けた!」と捉えられるので、警戒心が生まれるし猫との間に亀裂も生じるようになります。
かわいい愛猫のココロに深い傷をのこすことにもなるので、頭をたたいたり、デコピンをしたりというようなことは絶対にやめてあげてくださいね。
元気にスクスクと育つためには、体罰は逆効果。仲良く暮らしていくこともできなくなってしまうので十分に注意しましょう。
ぶつふりをする
体罰ではなくても、ぶつふりをするのも叱るときには効果がありません。一度でも体罰の経験がある猫は、ぶつふりだけでも恐怖心を感じるようになり、飼い主さんを怖がるだけだし、一度も体罰の経験がない猫は、ぶつふりをしても何とも思わないんです。
猫を追い掛け回す
愛猫を追い掛け回してまで叱るようなことはやめましょう。性格にもよりますが、飼い主さんが遊んでくれていると勘違いして、「いいことをした」と猫が捉えてしまうこともあります。
反対に、臆病な性格の猫は「飼い主さんが自分を襲おうとしている!」と本気になって逃げまわります。追い掛け回されることが苦手な猫は多いので、しつけるときは気を付けるようにしましょうね。
間違った叱り方は猫の性格を変えてしまう
いけないことをしたら、今後やめさせるために叱るのは大切なことですが、紹介したような間違った方法を取ってしまうと、猫の性格がガラッと変わってしまうこともあるんです。
すごくいい子だったのに、飼い主さんに身体をさわられるだけで引っ掻こうとしたり、噛みついたり。警戒心と敵対心をもって、凶暴化することだってあります。反対に、飼い主さんにおびえて自由を完全に奪われ、何をするにもビクビクしてしまうこともあります。
愛猫の性格次第ですが、間違った叱り方をしてしまうと、ストレスをため込んで病気にかかりやすくなってしまうので、正しいしつけ方を覚えることが大切です。
猫の困った行動の正しいしつけ方
猫をしつけていくときに、先ほど紹介したような間違ったやり方をしてしまうと、猫も「なんで嫌がることをするの?」と心にダメージを受けてしまいます。飼い主さんのことを嫌いになってしまうことがあるので、正しい叱り方を覚えましょう。
低い声を出す
猫は飼い主さんのいつもの声の高さを知っています。だから急に低い声になると、「何かいつもと違うな?」ということに気が付いてくれます。
猫の行動と飼い主さんの低い声が結びつき、これをやったから飼い主さんは低い声を出したんだなということを理解するんです。
猫は低い声よりも高い声を好む傾向にあるので、心地よさを取り戻すためにその行動をやめるようになります。大声を出すのはNGですが、物静かに低い声で「ダメ!」と伝えるのは叱り方としてとても効果的です。
霧吹きを使う
猫がいけない行動をしたら、霧吹きでシュッと身体にひと吹きして驚かせましょう。猫は水に濡れることを嫌がるので、これをしたら身体が濡らされると思わせることがポイントです。
できれば、飼い主さんがやったと分からないように、身体が濡れてしまったのは「天罰」なんだという感じを出せるとなおのこといいです。
大きな物音を立てる
これの注意点は、飼い主さんがやっていると悟られないようにすることです。大きな音の正体は飼い主さんだとばれてしまうと、飼い主さんのことを警戒するようになってしまいます。
やってほしくないことをしたら、「パンッ!」と手をたたいて大きな音を出したり、コインが入った空き缶を床に落としたりして、物音を立てるようにしましょう。
大きな音はとても怖がるので、叱り方としてはとても効果的です。これをやったら怖い目に合うと猫に思わせることができれば、しつけとしては大成功です。
アルミ箔を使う
あまり知られていないことですが、猫はアルミ箔の感触が苦手なんです。だからやってほしくないことや、近づいてほしくない場所の近くにアルミ箔を敷いておくと近寄らなくなります。
とくに猫の粗相で困ったときは有効な方法です。その場所に近寄らなくなるので、トイレを覚えてくれるのも早くなります。粗相のしつけ方はこちらにも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
猫の身体を軽く押さえつける
体罰をすると猫は飼い主さんのことを嫌いになってしまいますが、身体を軽く押さえていけないことだと教えるのは大丈夫です。
顔や背中、腰のあたりを軽く押さえつければ、猫も「いけないことだったんだ…」というのを分かってくれるようになります。1度や2度では覚えてくれませんが、何度もやさしく、根気強くやっていくことで徐々に覚えていくようになります。
いけない行動をやめさせる
テーブルに登ろうとした、入ってはいけない場所に行こうとしたなど、猫が実際にやる前に飼い主さんが抱きかかえてやめさせる方法があります。
これだと大声を出す必要もないし、猫にも「これはいけないんだ!」ということが伝わります。このとき一緒に低い声で「ダメ!」というように静かに叱るとさらに効果的です。
別のもので興味をひく
猫が飼い主さんを困らせる行動をするのは、決して嫌がらせしたのではなく、単にその行動がしたい、面白そうなどの興味本位です。なので、それをさらに超える面白さで猫をひきつけてあげると効果的です。
猫じゃらしやアルミボール、動くおもちゃなど、興味を持ってくれるものだったら何でも大丈夫です。
猫を叱るのは、飼い始めた初日は控える
いい子に育ってほしいからと言って、愛猫を飼い始めた初日からしつけようとするのはお勧めできません。猫も初日は緊張しているし、新しい環境で知らないことだらけです。
そんな時に、やってはいけないことだからといって叱るのは、これからの愛猫との楽しい生活を壊していくことになります。粗相をすることもあるし、飼い主さんの言うことも最初は聞いてくれないかもしれませんが、早く家の中に慣れさせてあげる方が大切です。
猫からすると、いきなり知らない場所に連れてこられて不安な気持ちでいっぱいです。褒めることは、仲良くなるためにすごくいいことですが、叱るのは十分に飼い主さんに懐いてからにしましょうね。
猫を飼い始めた初日に気を付けることは、こちらにも詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね。
猫の正しい褒め方とポイント
猫を叱るときは気を使うことがたくさんですが、褒めるときは逆にとても簡単なんです。どのようにすれば猫に褒めていることが伝わるのか、ポイントを紹介します。
オーバーリアクションが効果的
例えば、今までは上手にトイレができなかったのに、ちゃんと行儀よくできたときには、「いい子!」とか「素敵!」とか「えらい!」とか、オーバーリアクションでやると、気持ちが伝わりやすいです。
意外と人間のことを猫は見ているので、できればジェスチャーも付けるとさらに効果的です。飼い主さんが喜んでくれる「いいことができたんだ!」と猫は認識してくれます。
たくさん遊んであげる
猫にとって飼い主さんとの遊びは、何物にも代えがたいとても大切な時間です。何かを上手にできた後にたくさん遊んであげると、猫がやったことと遊びが結びついて、褒められていることが伝わります。
遊びが大好きな猫の習性を利用した褒め方で、しつけをするときにも有効なやり方です。遊びは猫が大好きなモノなら何でもOKなので、思う存分ご褒美をあげてくださいね。
たくさん撫でてあげる
猫とのスキンシップにも大切な撫でることも、猫の褒め方の1つです。撫でられるのは、猫にとってすごく気持ちがいいので最高の気分にしてあげることができるんです。
これも遊びと同じように、猫がやった行動に結びつけることがコツです。上手にトイレができたら、そのあとすぐに撫でてあげれば、「トイレが上手にできたご褒美なんだ!」ということが猫も理解できます。
猫を撫でるときにもコツがあるので、よかったらこちらも参考にしてみてください。
ご褒美におやつを与える
猫が大好きなものと言えばやっぱりおやつ!ダイレクトに褒められていることやご褒美が貰えていることが伝わるおすすめの方法です。
上手にトイレができた、爪とぎを覚えてくれた、つまみ食いをしなくなったなど、これまで困っていた行動をやめてくれた時にしっかりと褒めてあげましょうね。猫の嗜好性にあったものを選んであげれば、すごく喜んでくれます。
鶏ササミやかつお節などが昔から人気が高いですが、人間の食べ物は身体を壊すことがあるのでペット専用のものにしましょう。どんなおやつを選んだらいいのかはこちらに紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
猫も褒められると嬉しい
私たちも褒められるとやっぱりすごく嬉しいですよね。それは猫も同じです。最初は褒められていることがうまく伝わらないこともありますが、猫がやった行動と結びつけて褒めることで、徐々にその効果を発揮してきます。
正しく褒めていけば、飼い主さんを困らせる行動もしなくなるし、もっと仲良く、信頼関係を作っていくこともできます。
褒められることは、猫にとっても嬉しいので、ストレスを感じることなくスクスクと育っていきます。毛並みの良さや活発さ、表情にも幸せがにじみ出てくるので、猫ものびのびと暮らしていくことができるんです。
最後に
猫をしつけるためには、叱り方と褒め方のコツを抑えることがとても重要で、上手にアメとムチを使いこなすことがポイントです。
叱るときは根気強く、できるだけ「天罰」だと思わせること。褒めるときはオーバーリアクションで、猫に気持ちがしっかり伝わるようにするのが鉄則。間違ったしつけは、飼い主さんとの間に亀裂が生じることがあるから十分に気を付けようね。
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