猫の歯磨きのやり方!正しい頻度と3分で終わらせるコツ

こんにちは、にゃんコロネです。

猫のお世話するときに意外と悩んでしまうことが歯磨きです。どんなやり方で磨いてあげたらいいのか、どれくらいの頻度でしたらいいのか、どうやって口を開けさせたらいいのかなど気になることってたくさんありますよね。

私たちのように簡単にできればいいんですけど、猫は嫌がって暴れ出すこともしばしば。お世話に慣れないと難しいことも多いです。そこで、誰でも簡単にできる猫の歯磨きのやり方について紹介します。簡単にできるコツがあるので、しっかりと習得しましょう。

猫の歯磨きの必要性

猫はもともと野生で暮らす動物なので、歯磨きという習慣はありません。磨かなくても虫歯にもなることはないので、「必要ないのでは?」と思う飼い主さんもいます。だけど歯磨きは飼い主さんが定期的にやってあげるべきケアの1つなのです。

歯周病を予防するため

猫は虫歯にはならなくても歯周病になることがあります。野生で暮らす猫は獲物を引きちぎったりすることで歯が磨かれるのですが、ペットとして暮らす猫は食べやすいように考え抜かれたキャットフード。そのため、しっかり磨いてあげないと丈夫な歯と歯茎をキープすることができないのです。

口臭を予防するため

猫は私たちの顔に口元をくっつけてくることがあります。その時に愛猫の口臭が気になったことはありませんか?歯茎にキャットフードの食べかすがくっついたままで、それが歯石として固まると臭いもきつくなります。私たちと同じように、口臭予防のためにも歯磨きは大切なケアなのです。

ただ、口が臭いのは必ずしも歯磨きをしていないからだけではありません。口臭の原因にはいろんな理由があるので、こちらの記事も読んでみましょう。

猫の口臭の原因と対策方法>>

歯の変色を防ぐため

歯磨きを怠っていると、表面が黄色く変色してきます。これはキャットフードの食べかすが歯茎や歯の根っこ部分にくっついたままで、歯垢となることが原因です。白くてキレイな歯は、ペットでも清潔感がありますよね。黄ばんで汚れた状態にならないように、定期的なお手入れが必要なのです。

猫の歯磨きの頻度

私たちであれば食後に毎回歯を磨く習慣がありますが、猫も同じように考えると大変ですよね。もちろんそれに越したことはありませんが、もともと歯磨きの習慣がないのでそこまでの必要はありません。

1日に1回を目安に歯磨きをやってあげるのが好ましいですが、私のおすすめは1週間に2回です。これくらいのペースであれば無理なく続けることができます。あまりに頻度を落としすぎると口臭の原因になるので、できるだけ磨いてあげるようにしましょう。忙しくて磨く暇がないというのであれば、最低でも1週間に1回はケアしてあげて下さいね。

猫の歯磨きは何歳から始める?

「猫の歯磨きは何歳からしてあげればいいんだろう?」このような軽い疑問も出てきます。ここでは、いつから歯磨きをしてあげるべきかを紹介します。

生後3カ月から歯磨きを始める

猫は生後3か月を過ぎるころから、徐々に乳歯から永久歯に生え変わっていきます。そして生後5か月を目安にすべての歯が永久歯になるのです。(もちろん成長具合によって多少変わってきます。)そのため、生後3か月頃を過ぎたら、大切な歯を守るためにも歯磨きに慣れさせておくようにしましょう。

口元を触られることに慣れされる

生後3か月を過ぎて、いきなり歯を磨こうとすると嫌がる猫がほとんどで、暴れ出すこともあります。なので、もっと小さなころから口元を触られることに慣れさせておきましょう。普段からスキンシップを十分に取って、飼い主さんになつかせることが大切です。

猫をなつかせるための対策方法>>

猫の歯磨きのやり方

指を立てる女性

猫の歯磨きのやり方はとても簡単で、1度やってしまえばすぐに覚えることができます。ガーゼと、歯ブラシを使う基本的な2つのやり方を紹介します。

ガーゼを使う方法

猫がまだ慣れていなければ、ガーゼを使えばスムーズに行きやすいです。4つの手順があって、所要時間は約3分で終わらせることができます。猫は長い時間拘束されるのを嫌う動物なので、サッと終えるようにします。

<用意するもの>

  1. 市販で購入できるガーゼ
  2. ガーゼを湿らせるための水

<歯磨きの手順>

1、ガーゼを指に巻き付ける

ガーゼを指に2周ほど巻き付けます。私は人差し指が猫の歯を磨きやすいですが、飼い主さんが動かしやすい指で大丈夫です。

2、ガーゼに水を付けて湿らせる

ガーゼを巻いた指を用意しておいた水で湿らせます。

3、犬歯の表面をこする

犬歯とは牙のようになっている歯のこと。表面を軽くこすって歯垢にならないようにします。

4、奥歯の表面をこする

犬歯と同じように奥歯も磨きます。特に奥歯と唇の間に歯垢が溜まりやすいので、重点的にやってあげましょう。

猫が口を開けないとき

歯磨きを嫌がる猫は多いので、思ったように口を開いてくれないことがあります。そんな時には次の2つのやり方を試してみましょう。

  1. ウェットフードの汁を使う
  2. 無理に口を開けさせず、唇だけを広げる

ウェットフードの汁は、食欲をそそる香りが漂うので口を開きやすいです。歯垢が溜まらないようにすることが目的なので、水でなくても問題ありません。また、無理に口を開けようとすると猫も暴れやすいですが、唇だけをめくるようにすると嫌がることが少ないです。

歯の裏側は無理に磨く必要はない

歯の裏側を磨くのは、猫が口を大きく開けてくれないと難しいです。嫌がるときは無理にする必要はありません。まずは歯の表面をしっかりとキレイにしましょう。

歯ブラシを使う方法

愛猫がガーゼを使った歯磨きに慣れたら、歯ブラシに切り替えて本格的にやってあげます。ガーゼの時よりも少し時間がかかりますが、5分もあれば終わらせることができます。

<用意するモノ>

  1. 猫用、もしくは子供用の歯ブラシ
  2. 歯ブラシを湿らせるための水
  3. 歯石予防のペースト

<歯磨きの手順>

1、歯ブラシを水で湿らせる

ブラシ部分を水で濡らします。ガーゼの時と同じで、猫が嫌がる素振りを見せたらウェットフードの汁で代用しても大丈夫です。

2、歯の表面をこする

無理に口を開かせようとせずに、唇だけを広げるようにします。こするときは力をあまり入れずに、歯と歯茎の境目に歯ブラシを45度の角度で当てます。小刻みに動かして、汚れをかき出すように行います。犬歯と奥歯の両方をやってあげましょう。

3、歯の裏側を磨く

歯ブラシに慣れてくると、歯の裏側を磨かれることにも抵抗が少なくなってきます。口を開かせて、同じように汚れをかき出すように磨きます。嫌がって口を開けないときは無理にする必要はないので、この手順は飛ばしましょう。

4、歯石予防のジェルで仕上げる

歯磨きの後は、歯石予防のジェルを歯茎に塗って仕上げをします。

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猫の歯磨きを3分で終わらせるコツ

歯ブラシと子供の手

経験があれば分かると思いますが、猫の歯磨きは意外と手間で時間がかかります。特に手先が不器用な方だとなおさらです。ここでは私の経験をもとに、短時間で終わらせるためのコツを紹介します。

歯を磨くときの姿勢を決める

意外ともたついてしまうポイントで、猫にどんな姿勢をさせたらいいのか、自分の立ち位置はどこがいいのかが決められず、苦労するところですよね。私のおすすめは、飼い主さんが猫の後ろに回り、膝の上に仰向けで抱っこする方法。

これだと多少猫が暴れても押さえつけやすく、ガーゼや歯ブラシも猫の顔の横から滑り込ませるようにすれば、嫌なものを視界に入れずに済みます。

リラックスさせた状態で始める

「よし、今から猫の歯を磨くぞ!」と意気込むと、猫もパワフルな気持ちを察知して身構えます。歯磨き前には猫をやさしく撫でて、リラックスした状態を作りましょう。もちろん飼い主さんも力まずに、肩の力を抜いておきます。

お互いに穏やかな気持ちでいることで、歯磨きを受け入れてくれるようになるので、早く終わらせることができるのです。うまくできないことの多くは、リラックスさせることができていないからなので、大切なポイントになります。

早く終わらせようと焦らない

愛猫が嫌がるから「早く終わらせないと…」と思って無理に急ぐのはやめましょう。焦ることで猫は余計に暴れ出すことになり、結果余計に時間がかかります。そんなときは一旦落ち着くまで待った方が短時間で終わります。

無理に歯磨きをすることで、嫌いになることがあるので要注意。嫌な素振りを見せたらその時点で切り上げて、ストレスを感じさせないようにしましょう。

歯磨きの後に褒美を与える

猫はとても賢いですが、実は単純な動物でもあります。歯磨きの後は、一緒に遊んであげたり、ご褒美におやつを与えるようにしましょう。歯磨きを我慢すれば、そのあと良いことがあると覚えさせるやり方です。

とても効果があり、嫌がることが激減します。子供のしつけと同じような感覚で、猫が喜ぶことだったら何でも大丈夫。歯磨きを受け入れてもらうための体制作りが短時間で終わらせるためのコツなのです。

猫の歯を磨くときの注意点

2匹の猫

猫は私たちと違い、歯磨きの習慣がないからこそ、気を付けるべきことがあります。愛猫のためにも覚えておきましょう。

人用の歯磨き粉を使わない

私たちが使う歯磨き粉は使わないように気を付けてください。水やウェットフードの汁を使って磨きます。口をすすがない動物なので、歯磨き粉を使うときは飲み込んでも大丈夫なペット用のものにしましょう。

力を入れてこすり過ぎない

猫の口の中はとてもデリケートにできています。力を入れてこすると、歯ブラシでケガをして出血することも。嫌な記憶が植え付けられるので、歯磨き嫌いな性格になります。とくに歯茎部分をブラシでこすると痛いので、必ずやさしく行います。

嫌がるときはすぐに中止する

猫が嫌がる素振りを見せたときは、磨いている途中でもやめてあげます。暴れ出すとケガにも繋がるし、歯磨きにマイナスイメージだけが残ります。猫は歯周病になりやすい動物なので、歯磨きは大切なデンタルケア。習慣にするべきことなので、必ず徐々に慣れさせていきましょう。

猫の歯磨きに使えるおすすめのアイテム

ガーゼや歯ブラシを使うのは基本的なデンタルケアですが、最近では歯磨き効果があるアイテムを使うのが主流です。飼い主さんの時間がないときにも使えるので、これらも上手に活用していきましょう。

歯磨き用のジェル

歯磨き用のジェルのメリットは、何と言っても塗るだけで終わること。しかも食べられる成分なので猫が飲み込んでも身体に害がないのです。猫は歯ブラシを見た途端に逃げ出すことも多いので、嫌な思いをさせてしまったときでも使えます。

歯ブラシでのケアに慣れさせるまでの間、これを使うのもいいですね。私も愛猫の歯石予防のために使っていて、あっという間に終わります。猫も嫌がることが少ないので便利なアイテムです。

歯みがきジェル

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歯磨き効果があるおもちゃ

猫は猫じゃらしやコードに噛みついて遊ぶ姿がとても印象的ですよね。その習性を利用して、噛むことによって歯磨きと同じ効果を得るおもちゃです。メッシュになっているところを猫がカミカミするだけのお手軽さが特徴です。

ただ、おもちゃであまり遊ばない猫には効果も薄いです。どちらかと言えば好奇心旺盛で、遊びに貪欲な子猫に向いています。歯磨き効果自体はありますが、飼い主さんが磨くよりも効果が薄いことは覚えておきましょう。

猫の歯磨きおもちゃ

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食べる歯磨き

キャットフードに混ぜて、一緒に食べさせることで歯磨き効果があるものも。ふりかけのような感覚で、キャットフードにまぶしてあげます。歯磨きが苦手な猫にとても向いています。ただ、ドライフードだと少し湿らせないとうまく食べさせることができないです。

ウェットフードを食べさせている方にどちらかと言えば向いています。私も試したことがあってとてもよいのですが、個人的には歯磨きジェルの方が好きです。ただ、使いやすさでいえば断トツで、多くの飼い主さんからの指示を集めています。

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おやつで歯磨き

おやつタイプになっていて、噛むことで歯垢をとったり、口臭予防をができます。これは歯磨き後のご褒美のおやつとしてもおすすめ。食べ物なので食いつきが良く、喜んでくれる猫が多いのも特徴です。歯ブラシ嫌いな猫でも食べるだけなので、飼い主さんの手間も減ります。

ただ、たんぱく質をはじめとして栄養分が入っているので、肥満にならないように毎日のキャットフードの栄養バランスなどを少し考慮する必要があります。噛むことで歯垢を落とす、歯磨き専用のスナックです。

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最後に

猫の歯磨きのやり方はとても簡単で、慣れれば本当に3分で終わらせることができます。難しく感じてしまうケアですが、手順と注意点を守れば大丈夫。できるだけ1週間に2回は歯磨きをしてあげて、歯周病や口臭の予防をしてあげましょう。

そして猫の歯磨きのコツはサッと素早く終わらせること。大切なデンタルケアなので、嫌なイメージを植え付けないことがポイントです。最近では役に立つ歯磨きアイテムを使うのが主流になってきているので、これらも上手に活用していきましょうね。

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