こんにちは、にゃんコロネです。
猫も具合が悪かったり、風邪を引くことがあるので、体温チェックが大切なんだ。だけど肝心の測り方が難しいよね。人と同じようにやったらいいのか、平熱は何度なのか、分からないことって意外とあるもの。
飼い主さんが持つ、猫の体温についての疑問を、少しでも解消できればと思います。やり方も一緒に紹介するので参考にしてくださいね。
目次
猫の体温は人間よりも高い
猫の平熱は、一般的に人間よりも2℃くらい高めです。だから人間を基準に考えてしまうと、「大変!高熱だから病院にいかなきゃ!」と慌ててしまいそうになりますが、まずは落ち着いて、焦らないことがポイントです。
▼成猫の体温の目安▼
38℃~39℃:基本の体温
39℃~39.5℃:微熱
39.5℃~40.5:熱がある
40.5℃以上:高熱
人間だと体温が38℃を超えると、身体もきついしだるさも出てくるようになりますが、猫にとってはこれが平熱です。猫の身体を触ると温かく感じるのも、人間よりも体温が高いからなんです。
子猫と老猫でも体温が変わる
先ほど紹介した体温は、生まれてから1年以上たっている成猫の場合の目安です。子猫だと38.5℃~39℃くらいが平均で少し高めになります。人間でも赤ちゃんは大人よりも温かいですよね。猫にもこれは共通しています。
逆に8歳以上のシニアと呼ばれる老猫だと、38℃くらいが平熱で成猫よりも低くなります。それでも人間よりはかなり高いですね。運動量が落ちたり、血行が悪くなることが原因になっています。
猫の精神状態でも体温は変化する
ストレスを抱えていたり、イライラして攻撃的なときなど、興奮状態のときは体温が上がります。人でいうと頭に血が上るような感覚ですね。
カッとなっているので、まさに血の気が多いとき。体調が悪いわけではないのに、38℃後半くらいにまで高くなることがあります。逆に体温が低いときは命にかかわる可能性もあるので、飼い主さんは十分に気をつけないといけません。
体温が1℃低いというだけでも猫にとっては異常。けっして油断することはできません。もしも38℃を下回っているようなら、かなり危険な状態です。どこか身体に異変が出ている可能性が高く、なるべく早く動物病院に連れて行って診察を受けさせる必要があります。
また室温が高すぎたり、低すぎたりして快適な住環境になっていないときも、このように体温に変化が出ることがあります。
猫の体温の測り方を覚えよう
猫の体温の測り方は、人間とは違っていて少し難しさがあります。けっこう驚きのやり方をするので、飼い主さんは覚えておくようにしましょうね。私は不器用なので、慣れるまでにけっこう時間がかかってしまいました。
やり方は、肛門から測定するのが一般的です。肛門に体温計を差して、腸壁に当てるようにします。やり方の手順をまとめたので、参考にしてもらえるとうれしく思います。
1、体温計にラップを巻く
まずは、体温計の先端にラップなどのカバーにできるものをつけます。その上から、オリーブオイルやワセリン、ベビーオイルなどを使って滑りをよくして挿入しやすくしてあげましょう。
2、肛門から2~3cm差し込む
まず、しっぽを持ち上げて、肛門から体温計をゆっくり挿入します。まっすぐに水平に差込んで、そのあとに先端を少し上向きにして腸壁に当たるようにします。先端の銀色の部分が隠れるくらいまで入れるのがコツです。
猫がびっくりしないように、声をかけながらリラックスさせることも忘れないようにしましょう。
3、測り終えるまで待つ
測っている間に暴れ出すことも考えられるので、猫がリラックスできるように側にいたり、膝の上に乗せたりして、身体を撫でたりしてあげましょう。
4、体温計を引き抜く
腸内を傷つけないように、そっと体温計を引き抜きます。表示された温度が猫の今の体温になります。
5、体温計の消毒を忘れずに
ラップなどを巻いていても、腸内には菌も存在しています。使い終わった後は、必ず体温計の消毒をしましょう。エタノールやアルコール消毒液は、薬局などで購入することができますよ。
体温測定の注意点を知っておこう
度胸の据わった落ち着きがある猫だと、飼い主さんもやりやすくてスムーズに行きやすいです。だけど初めての経験は、なかなかうまくいかなかったり、間違った体温を測ってしまいがち。注意点を抑えて、正しく測定してあげましょう。
暴れ出さないように注意する
一番に気をつけることがこれ。ストレスを抱えていたり興奮しているときは、慣れないことをしようとすると、急に激しく暴れだすことがあります。そんな時は少し時間をおいて、落ち着きを取り戻すまで待つようにしてあげましょう。
暴れないように両足をもって固定させる方法も効果的です。どうしても手に負えないくらいに暴れるときは2人がかりでするほうが安全です。1人の膝の上に猫をのせてリラックスさせ、もう一人が測ってあげるようにするとうまく行きやすいです。
慣れていないとケガをさせてしまうこともあるので、難しく感じるなら獣医さんにお願いする方法を選ぶようにしてくださいね。
測定した体温が正確かどうかに注意する
腸壁に体温計が当たっていなかったり、排泄物に刺さっていた場合は実際の体温よりも低く測定されてしまいます。慣れないうちは良く起こることなので、自分で測定したあとにも獣医さんにも測ってもらうようにしましょう。
どんな体温計を使うべきか
使うものは人間用でも大丈夫です。ただ猫と飼い主さんの兼用にすると、いくら消毒をしても、万が一ということが考えられるので、できるだけ分けておいた方がいいです。
そして、できることなら水銀タイプのものは避けるようにしてください。もしも割れてしまったときに大変ですし、デジタルで測定できる方が向いています。ペット用に作られた体温計があればそれが一番おすすめです。
実はぐにょっと曲がるので、人用よりも安全。計測も早いので使いやすいです。専用のカバーが付いていて、体温計を抜き取ると、薄いビニール状のものが装着されるという仕組みになっています。
体温測定を嫌がる時の対策方法
猫は基本的に「いつも通り」が大好きな動物。だから時々するようなことが苦手な時もあるんです。シャンプーや爪切りなんかも嫌がることありますよね。そんな時には、できるだけ嫌がらないように気を付けてあげましょうね。
太股の付け根に挟む
一般的には正確に測定するためにお尻で計測するのですが、太股の付け根に挟むやり方でも大丈夫です。人が熱を測るときに脇に挟むのと同じやり方です。ただ注意するのは、このときは実際の体温よりも約1℃低くなります。
本当の体温とは誤差があるので、出てきた数字に1℃上乗せしてあげれば、ほとんど同じくらいになります。
リラックスしているときや寝ているときに測る
起きているときは急に体温チェックをしようとするので、どうしても嫌がってしまうことも多いです。だけどリラックスしていたり、完全に寝ているときはすんなりとできてやりやすいです。飼い主さんも、まだ慣れないときはこの時を狙った方が安全です。
猫も動くことが少ないので、おぼつかない手つきでも意外とうまくできます。私はよく寝ているときを見計らって、体温チェックを済ませていました。
耳から計る方法もある
動物用の耳体温計を使う方法もあります。やり方も耳にピッと当てて、数秒で終わるのでとても使いやすいという特徴があるのですが、個人的にはあまりおすすめではありません。
お尻から計るときとほとんど変わらない数値にはなりますが、やっぱり誤差がでます。どれくらいの誤差になるのかもよく分からないです。そして最大の理由は、何より価格がすごく高い。6,300円なので、ちょっと辛いなと思ってしまいます。
だけど、どうしても耳からやってあげたいという方や、これくらいのお金なら全然平気と思われる方には、使いやすいですしとてもいい商品だと思います。
健康チェックのために愛猫の体温を覚えよう
毎日じゃなくても、定期的に体温チェックもしてあげると、病気したときにも早く気が付くことができるので、健康管理につながるんです。
感染症にかかった場合にも、発熱の症状が出やすいです。普段のスキンシップでもよく猫の身体を触ってあげて、なんとなくの体温を肌で感じることができるようになっておくといいと思います。
お腹や額、肉球やしっぽなど、「これくらいの温かさなんだ」っていうのを私は何となくで覚えておくようにしました。すると、ちょっといつもと違うなっていうのも気が付きやすくなったんです。
耳がひんやりしているとか、額がいつもより熱いような気がするっていう程度ですが、異変に気が付くことができるのは、飼い主さんにとってとても大切なことなんです。
最後に
かわいい大切な猫にいつも元気でいてもらうには、飼い主さんの健康チェックが欠かせないんだ。体温を測ってあげるのもその1つ。測り方は難しいかもしれないけど、不器用な私でも出来たからすぐに覚えることができるよ。
安全に測定するために注意点は気を付けて、平熱は何度なのかもちゃんと管理してあげよう。だいたいの猫の体温を覚えておくのも意外と大切だよ。
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