こんにちは、にゃんコロネです。
猫は住みなれた家が大好きなんだけど、仕事や結婚などのイベントで、仕方なく引越しをしないといけないことも出てきますよね。
飼い主さんは新しい環境に住むことになって、ワクワクやドキドキ感を楽しむことができるけど、猫は反対にストレスに感じることが多いんです。「いつもと同じ」でいることが幸せに感じるので、引越しのときは注意点がたくさんあります。
猫にストレスを感じさせない、正しい引越しのやり方をまとめました。飼い主さんと愛猫のお役に立てればと思います。
目次
引越しは猫の強いストレスになることを知ろう
まず知っておかないといけないのは、猫にとって引越しは強いストレスを感じるイベントだということです。いつもどおりが大好きで、ちょっとでも違うと感じると不安な気持ちが襲いかかり、落ち着きをなくしたり身体へ異変が出ることもあります。
下痢や嘔吐、脱走、攻撃的になるなど、愛猫の性格や肝っ玉によって症状は変わってきますが、ストレスを少しでも軽減させるために細心の注意を払う必要があるんです。
引越し前から後まで、注意することは本当にたくさんです。そのすべてをまとめたので、知らないことがないようにしておきましょうね。
引越し前の注意点
昔から猫は人ではなく「家につく」と言われています。引越し前に一番に気を付けてあげるべきことは「荷造り」です。家の中の様子が徐々に変わっていく様子を敏感に感じ取るので、猫はとても強い不安を感じます。
トイレの荷造りは一番最後に
ご存知の方も多いと思いますが、ささいなことで猫はトイレを我慢してしまう動物です。例え代わりのものを用意してあげたとしても、いつもの使い慣れたトイレがないと膀胱炎になったり、別の場所で粗相をしてしまうことがあります。
なのでトイレの荷造りは一番最後が鉄則です。病気予防のためにも絶対に守らなければいけないことなので間違ってしまわないように気を付けてください。
どうしてもしまわなければならない理由があるときは、愛猫のおしっこのニオイが付いた砂をシーツの上に置いて、それが代わりのトイレだと分かるようにしてあげましょう。
猫が使うものはできるだけ最後に
先ほどもお伝えした内容ですが、猫は環境の変化にとても敏感です。普段使っているキャットタワー、爪とぎ器、お気に入りの場所、パーソナルスペースがなくなると、とても強いストレスに。
自分にとって必要なものがどんどんなくなっていく様子を見てしまうと、家の中に魅力を感じなくなってしまい、家出や脱走をするケースも珍しくありません。できるだけ猫用品は最後に片づけるようにします。
キャリーケースの準備を絶対に忘れない
もし持っていないようだったら、必ず購入するようにしてください。こちらから購入することができます。引越しをするときに移動で間違いなく必要になります。
飛行機を使うのであれば、キャリーケースごと預ける必要がありますし、電車でもキャリーがないと猫を移動させることができません。車で移動するにしても飼い主さんが抱っこするよりもケースの中にいたほうが猫は安心してくれます。
とくに完全室内飼いで、外に出たことがない猫であれば、外の世界は刺激が強すぎて飼い主さんの手を振りほどいて逃げ出してしまうことも多いです。脱走防止のためにも必ず準備しておきましょう。
引越し先の動物病院を今から見つけておく
猫はとてもデリケートな動物です。だからいつ病気になってもおかしくないですし、引越しという大きなイベントの後には強いストレスから病気になる可能性も高いです。
キャットフードを食べなくなった、元気がなくなった、グルーミングを過剰にするようになったなど、いろんなことが猫に襲いかかります。そんな時に頼りになるのは引越し先の獣医さんです。
口コミで評判がいい動物病院をチェックしておき、愛猫に異変が起きたときにすぐに相談できるようにしておくことが大切です。
猫用の酔い止めの薬を準備する
乗り物酔いは人間だけに起こることではありません。すべての猫が乗り物酔いをするわけではありませんが、あらかじめ分かっているようだったら、獣医さんに猫用の酔い止めの薬をもらって、いつでも処方できるようにしておきましょう。
猫の車酔いの症状は、嘔吐やよだれ、落ち着きがなく鳴きやまないなどです。
症状を抑えるために、猫が車酔いしにくい、このようなペット用のドライブシートでもいいのですが、なるべく車酔いの薬の方が安心できると個人的には思います。
引越しの最中に注意すること
猫が一番強い不安を抱えるときが引越しの真っ最中です。「これからどこに連れて行かれるの?」「あの人たちはどうして家のものを持って行くの?」など、猫にとって知らない人が家の中に入り込んで、次々と荷物を運んでいく様子は耐え難い苦しみになります。
引越しの最中は猫の安心を最優先に考えてあげましょう。そのためにできることを紹介します。
猫を静かな場所に移動させる
引越しで荷物を運んでいるときは、大きな音を出してしまうこともあります。荷物を運ぶ業者同士の声かけや、荷物を下ろすときのドンという衝撃音、ドタドタする足音などとても騒がしくなります。
こんな物音を猫は怖がってしまう動物なので、できるだけ静かな部屋に移動させてあげましょう。お風呂場やすでに片付けが終わっている部屋がおすすめです。
その時は、あらかじめ用意しておいたキャリーケースに入れておいた方が安全です。逃げ出す可能性もあるし、キャリーケースの程よい狭さが気持ちを落ち着かせてあげることができます。
引越し業者に猫がいることを伝えておこう
猫にとって全然知らない引越し業者が家の中に入ってきて、自分が慣れ親しんだ家具や空間を荒らしている様子を見るのは、とても強いストレスを与えることになります。
猫が見ている間は作業をしないように注意を促しておくことも大切なこと。やさしい業者さんであれば、最低限の気配りをしてくれます。できるだけ音を立てないように荷物を運んでくれたり、猫用の荷物は最後にしてくれたりすることもありますよ。
キャリーケースに猫を入れておこう
引越し業者の方が荷造りした荷物を運んでいる間は、静かな場所に移動させるのはもちろん、キャリーケースに入れておいた方が安全です。
ふとした時に猫が部屋から出てきて様子を見に来ることもあるし、悲しい光景を目撃させてしまいます。それに業者さんは荷物を運んでいるので視界がさえぎられていて、間違って猫を蹴っ飛ばしたり、荷物の下敷きにしてしまい大怪我をさせることもあります。
先ほどお伝えした、キャリーケースを必ず用意しておき、安全な空間で守ってあげましょうね。それに狭い場所にいたほうが猫も気持ちを落ち着かせることができるんです。
酔い止めの薬を処方しておこう
乗り物酔いをする猫には、車や電車に乗せる前に必ず酔い止めの薬を飲ませてあげましょう。効き目が現れるまでに時間がかかるので、早めにしておく方がベターです。
30分以内の短時間の移動であれば心配も少ないですが、長い時間の移動になると愛猫に苦しい思いをさせることになります。引越しの真っ最中ですごくあわただしいときですが、忘れないようにしてあげましょう。
今の家を離れるときの猫に対する気配り
意外と忘れがちになってしまうのが、今の家を離れるときの愛猫に対する気配りです。どんなことに注意すれば猫がストレスを感じにくいか紹介しますね。
キャリーケースから外が見えないように
今まで住んでいた場所に、何も家具がないという状況を見せないように工夫する必要があります。猫は「家につく」と言われるほど、大切な場所が家の中にしかない動物なので発狂するほどに辛い光景を見せることになります。
キャリーケースの上から布やブランケットを被せて、外の様子が見えないようにしましょう。家を出たあとも、知らない外の世界を見ると暴れ出すほどハートが弱い神経質な猫もいます。
ストレスからの病気を発症させる原因になりやすいので、飼い主さんは気配りを忘れないようにしてくださいね。
声をかけて安心させる
移動させるときは、必ず飼い主さんと一緒に行動して、怯えているようだったら「大丈夫だよ?」っていうふうにやさしく声をかけてあげましょう。怯えている猫にとって、聞きなれた飼い主さんの声は何よりの精神安定剤です。
移動中は鳴いたり、激しくケースの中をガシガシすることがあります。それは不安な気持ちのサインなので、叱ったりするのは絶対にやめましょう。
ペットホテルを活用する方法もある
動物病院などで移動に慣れている猫であれば、引越し中にペットホテルに連れて行ってあげるのもおすすめです。荷造りで変わりゆく部屋を猫に見せずに済むし、脱走などの心配もいりません。
注意点としては、連れて帰るときに新居をしっかりと整えておくことです。もしもペットホテルを活用するときは次の点ができているかどうか、連れて帰るときに確認しましょう。
- 猫専用のスペースはもう作っているか
- トイレの準備はできているか
- 愛猫の匂いが付いたシーツなどを用意できているか
- 部屋の片づけは終わっていて、騒がしくならないか
- 愛猫のお気に入りのものは、荷ほどきが終わっているか
ペットホテルを使う場合でも、連れて帰ったあとは猫にとって住環境がガラッと変わっていてストレスを与えることに違いはありません。ただ、脱走の心配や引越しの最中のストレスを軽減できるというだけです。
新居では気を付けてあげないといけない点がたくさんあるので、気を抜かないようにしましょうね。
引越し後に注意すること
引越しが順調に進んで、新居についた後も気を付けなければいけないことがたくさんあります。今までどおりの生活を猫に提供してあげられるようにしてあげましょうね。
愛猫の様子に異変がないか確認しよう
移動したばかりで、飼い主さんも身体が疲れていると思いますが、まず真っ先にやることは愛猫の様子に異変がないか確認することです。長旅に不慣れな猫は、ささいなことでもぐったりしてしまうことがあります。
- 元気はあるか、ぐったりしていないか
- 嘔吐やよだれを垂れ流していないか
- 引越しの最中にケガをしているところがないか
大きくはこの3つを気にかけてあげれば大丈夫です。もしも異変が見つかれば愛猫を優先してあげて、あらかじめ見つけておいた動物病院の獣医さんへ相談するようにしましょう。
家具はできるだけ今までのものを
新居に引越すときれいな部屋に見惚れて、ついつい新しい家具を買いたくなります。どうしても人の気持ちの方を優先しがちになってしまいますよね。
もちろんすべての家具を今までと同じものにする必要はありませんが、愛猫がよく使っていたものはできるだけ買い替えずに今までと同じものにしてあげましょう。自分の匂いがついたものはすごく安心できるんです。
古い家具を捨てるにしても、新しい家具に猫が慣れてからにするほうがおすすめです。
できるだけ前居の家具の配置に近づける
猫のストレスを最小限にするためには、家具の配置を変えないことが一番手っ取り早いです。遊び道具はここにあって、カーペットがここにあって、タンスがここ。似たような家具の配置であれば、新しい住居に慣れてくれるのも早くなります。
初日は1部屋だけで生活させる
引越し前の家では、猫も自由にいろんな部屋を行き来できたと思います。新居では、まったく違う部屋になっているので、いきなりすべての部屋を猫が自由に行動できるようにするのは危険です。
できるだけ引越し初日は、トイレもご飯の時間も1部屋で済ませて、少しずつ慣れてきたタイミングで別の部屋も案内してあげましょう。
引越し後の部屋作りは早めにしよう
引越し経験者であれば分かると思いますが、とても体力を使いますよね。疲れてしまって「これは明日でもいっか…」など思って、ついつい後回しにすることがよくあるんです。
私も経験があるので飼い主さんの気持ちは十分わかりますが、愛猫のストレスをなくすためには、1日でも早く住環境を整えてあげる必要があります。猫は早く今までどおりの環境で、安心して暮らしたいと考えています。
猫も大切な家族の一員なので、生活空間は早めに用意してあげましょうね。
猫の脱走に注意する
新居に着いたら、キャリーケースから猫を出してあげると思います。ところが猫にとっては全く知らない別世界です。頭が混乱してしまい、いきなり逃走することがあるので、キャリーケースを開ける前に、脱走するルートをなくしておきましょう。
窓や玄関の扉、ベランダは要注意です。飼い主さんも新しい環境で周辺に詳しくないことがあります。脱走した猫を探すのも大変な労力になるし、事故やケガの原因にもなります。
万が一、猫が脱走してしまったときは、こちらの記事も参考にして1分でも早く見つけてあげましょうね。
引越し後は猫のペースに合わせよう
引越しをしたあとは、なかなかケージから出てこなかったりキャットフードに手を付けなかったり、いつもと様子が変わってしまうことが多いんです。だからと言って、無理やり猫をケージから出したり、ご飯を強制的に食べさせようとするのは控えましょう。
猫にも性格があるので、新しい環境に慣れるのが早い子もいれば、反対に全然慣れてくれずに怯えてばっかりの子もいます。
強制させてしまうと余計に怖がってしまうし、飼い主さんに懐いてくれなくなることもあります。同時に激しいストレスで病気になってしまう危険もあるんです。愛猫のためにもやさしく見守ってあげて、ゆっくりと慣れさせてあげましょう。
猫にストレスを与えないための部屋作りを
引越し後は部屋の間取りが変わってしまうので、猫にとって快適な空間づくりが大切になります。どのような点に気を付ければよいかを紹介します。
寝床を用意してあげよう
新居で最も大切になるのが、猫のパーソナルスペースです。つまり愛猫だけの誰にも邪魔されない心を落ち着けることができる空間です。これがあるのとないのでは全然ストレスの感じ方が違います。
場所は静かで、暗めの場所の方が落ち着くことができます。猫が愛用していた毛布などを寝床に敷いてあげれば自分の匂いでホッとさせる効果があります。暑さや寒さに注意して快適に仕上げてあげましょう。
トイレは猫の近くに設置
愛猫が新居に慣れるまで、トイレは必ず近くに置いてあげましょう。パーソナルスペースの外に出ることを非常に怖がるので、おしっこを我慢して膀胱炎の原因になってしまいます。
「臭いがこもるかも…」と不安になるかもしれませんが、愛猫の健康の方を優先してあげましょう。換気をすればそこまで気にならないですし、ペット用の消臭剤も販売されているので簡単に臭いは取れます。
もちろん無添加の消臭剤なので、猫が舐めてしまっても安心できるし、排泄のニオイだけじゃなくて、生活の中で染みついてしまう動物臭にも効果的なので用意しておきましょう。
トイレを設置するときも新しく買い替えてあげたくなりますが、今まで通りの使い慣れたものが好ましいです。念のためにトイレには愛猫の香りが付いたシーツなどを敷いてあげるとトイレにも行きやすくなります。
引越しが終わった後の猫のご飯について
引越し直後は恐怖心が強くて、愛猫の食欲が衰退するケースが多いです。必要な栄養が足りなくて、急に不健康な痩せ方をしたり、ストレス性の病気で寿命を縮めてしまうことだってあります。
そんなことにならないように、引越しの後は細心の注意を払ってキャットフードを食べさせてあげましょう。
猫の近くにご飯を置こう
理想は猫がパーソナルスペースからご飯を食べれるくらいの距離に出してあげることです。安心できる空間であればキャットフードにも食いついてくれる可能性は高くなります。
もちろん、引越ししても動揺しないような肝っ玉の猫であれば、いつものように少し離れた場所で食べさせても大丈夫です。
食べない場合はキャットフードを切り替える
ご飯を近くに置いても食べてくれないときは、香りが強めのキャットフードにしてあげたほうが食べてくれる確率は高くなります。もちろん、無添加で栄養バランスが整ったものです。
ストレスを抱えて、免疫機能が低下した猫にとって、ご飯を食べないのはとても危険な状態です。モグニャンという白身魚の香りが良くて、食いつきがいいプレミアムキャットフードがあるので変えてみましょう。
愛猫が喜ぶ香り×白身魚たっぷり63%以上
プレミアムキャットフード『モグニャン』
子猫からシニア猫まで食べさせることができて、栄養バランスが良く消化にもやさしいのでストレス状態にある猫におすすめです。
また、食べはするけどいつもより量が少ないときは、サプリメントで栄養を補給する方法でも大丈夫です。とくに引越し後の栄養バランスは、本当に考えてあげないと後から取り返しがつかなくなるほどに危険です。
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獣医師推奨のサプリメント「毎日爽快」ご近所への挨拶は愛猫のためにもなる
ペット可能なマンションであっても、ご近所の方には猫がいることを伝えておいた方がいいです。理由は鳴き声や足音でご迷惑をかけるかもしれないということのほかに、もう1つ大切なことがあります。
それは、愛猫が新居に慣れずに万が一脱走してしまったときのためです。どんな猫を飼っているのかを伝えておけば、いざという時に協力してくれることもあるし、引越し直後に頼りになるのはそこに住んでいる住民の方です。
これはその状況にならないとなかなか分かりませんが、実際に私の経験から本当にしておいた方がいいです。どんな方が住んでいるのか飼い主さんも知ることができるし、最初の印象もすごく良くなります。
これからの愛猫と飼い主さんの暮らしのためにも、ぜひあいさつ回りはやっておきましょう。その際は、軽いもので大丈夫なのでお菓子などがあればすごくいいと思います。
最後に
猫を飼っていると、引越しは本当に大変な一大イベントです。新しい環境にワクワクドキドキだけど、猫からすると不安でストレスになるとても嫌なことなんです。慣れ親しんだ今の家が愛猫は大好きだということを忘れないようにしようね。
そして引越しのときは注意点がたくさんです。できるだけ猫の気持ちに寄り添ってあげないと、元気をなくしてご飯を食べなくなったり、病気になってしまうことも。
飼い主さんも新しい環境で、とても大変になると思います。猫にも飼い主さんにもとてもいい引越しになるといいですね!
- 愛猫の体臭でお部屋の臭いが気になる…
- 排泄物の臭いが部屋の中に充満…
- 発情期のスプレー行為で悪臭だらけ…
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