こんにちは、にゃんコロネです。
猫は私たちと同じように爪が伸びる動物です。一緒に暮らしていると、遊んでいる時なんかに爪が皮膚に刺さって、ちょっぴり痛い思いをしたことがある飼い主さんも多いはずです。そこで大切になってくるのが猫の爪切りですよね。だけど、猫からすると不慣れなことだから、暴れる、嫌がる、逃げると飼い主さん泣かせなところも多いですよね。
それに爪切りっていつから必要なんだろうという些細な疑問も出てきます。爪切り1つにしてもいろいろと大変な思いをすることって意外と多いんです。そこで今回は、猫の爪切りの必要性や暴れる猫でも簡単にできる切り方について紹介します。
目次
猫の爪切りはいつから必要?
まずは些細な疑問から解決していきましょう。猫の爪切りはいつから必要なのかということで、はっきりと答えられる人はほとんどいないというのが現状です。答えは、生まれてから1か月~2か月経過したときからになります。生後1か月もすれば、子猫でも立派に爪が生えてくるんです。
「まだ子猫だからやらなくてもいいんじゃない?」と考えてしまいがちですが、小さなときから慣れさせておかないと、成猫になってからとても苦労することに。それに子猫は上手に爪を肉球に収納できないので、まさにむき出しの状態。こまめなお手入れをしてあげないと、一緒に遊ぶときに飼い主さんに刺さって怪我をすることもあります。なので、爪切りは生後1か月を過ぎてから必要になることを覚えておきましょう。
爪を切る頻度とタイミングについて
猫の爪は私たちが思っているよりもずっと早く伸びるもの。「えっ、この前切ったのに…」と思うこともしばしばなので、1週間に1回を目安にやってあげましょう。もちろん食生活や爪とぎのやり方によって伸び方が変わるので、伸びていなければ2週間に1回くらいの頻度でも大丈夫。また、爪先が鋭くなってきたら、ヤスリで丸みを持たせるなどのケアも必要です。
爪切りと爪とぎでは役割が違う
猫は日常的にガシガシと爪とぎに精を出す動物ですよね。だから「わざわざ切る必要はないんじゃないの?」という疑問を持つ飼い主さんもいらっしゃいます。だけど勘違いしてはいけないのが、「爪切り」と「爪とぎ」では役割が全く違っているということ。習性でやっているのは、古くなったもの剥がし落として、新品の状態に保つ作業です。
伸びた爪をカットするのとは全く意味が違っているんですね。それに高齢の猫は面倒さから、その習性さえもしなくなることもあります。だから定期的にケアをしないと、どんどん伸びるし、巻き爪にもなりやすい。爪切りの時間は飼い主さんと猫との良いコミュニケーションにもなるので、ぜひ定期的にやりましょう。切り方もすごく簡単です。
簡単にできる猫の爪の切り方
では簡単に実践できる猫の爪の切り方について紹介します。1か月の間に数回必要になることなので、しっかりとやり方を覚えておきましょう。
準備するもの
まずは必要なものを揃えておき、準備万端にしておきましょう。次に紹介する道具があればスムーズにお手入れを始めることができます。
猫用の爪切り
ハサミ型、ギロチン型、ニッパー型と種類が豊富ですが、おすすめはニッパー型です。巻き爪でも切りやすいし、力もほとんどいりません。猫用の爪切りそのものを持っていない人は、コチラの記事も参考にして、揃えておきましょう。
猫用のマスク
これは猫が興奮してしまわないように、目隠しをするための道具です。猫の性格によっては爪切りが大嫌いな子もいます。噛まれたり暴れ出したり逃げ出したりという苦労が絶えない飼い主さんの強い味方になってくれるアイテムです。
洗濯ネット
洗濯ネットの中に猫を入れて、足だけを出せば切りやすくなるオールマイティに活躍する必須のアイテムです。おとなしくしてくれる場合は不要ですが、初めてチャレンジするという飼い主さんは念のために準備しておきましょう。
爪ヤスリ
切った後の鋭利な部分に丸みを持たせるための道具です。
止血剤
慣れていないと深爪をさせてしまい、血が出てしまうこともあります。とくに初めての爪切りをやってあげる場合は、万が一に備えて止血剤も用意しておきましょう。
爪切りの正しい手順
爪切りを猫に慣れさせるためにも正しい手順が重要です。次に紹介する流れで、スムーズにやってあげましょう。
手順1、猫に目隠しをする
準備しておいた猫用の目隠しマスクを使います。頭に被せてあげて、爪切りを見なくて済むように配慮してあげましょう。目を覆い隠されると不思議と安心するので、最初のココはとても重要なステップです。また、初めてで不安な飼い主さんは、念のために洗濯ネットに猫を入れて、足だけを出すようにすればおとなしくなってくれるので、上手にアイテムを活用しましょう。
手順2、猫が落ち着く姿勢を探す
飼い主さんの膝の上に仰向けにしてみる、座布団に寝かせてみるなど、少しでも心地よく感じてくれる姿勢を探し当てることがポイントです。私の経験上は、飼い主さんに抱っこされた状態のほうが、猫も不安を感じにくいです。
手順3、猫の前足を持ち上げて爪を出す
猫の爪は普通の状態だと収納されているので、切り方に一工夫が必要です。前足をやさしく持ち上げて、指の付け根当たりの肉球をムギュっと押してみましょう。すると隠れていた爪がひょっこりと顔を出します。これで爪切り前の準備は完璧です。
手順4、爪の先端をカットする
鉤爪のようになった先端部分を専用のハサミでカットします。爪の根本付近はうっすらとピンク色をしていて、ここは血管が通っています。間違って深爪をしてしまうと血が出てしまうので、十分に注意してくださいね。可愛い猫ちゃんにトラウマを与えないためにも、一番気を使ってあげるポイントです。
手順5、親指の爪を忘れずに切る
親指だけは少し離れたところに爪があるので、つい忘れがちになってしまいます。要領はまったく同じなので、切り忘れがないようにしましょう。
手順6、4本の足すべての爪を切る
猫の足は全部で4本あります。前足だけではなく後ろ足も忘れずにカットしてあげましょう。ただ、後ろ足は前足に比べて伸びるのも遅いです。爪がまだあまり伸びていないなら後ろ足の爪切りは省いても大丈夫です。後ろ足の爪切りはコチラの記事にまとめたので、必要なときに参考にしてください。
爪を切る長さ
爪切りの手順で紹介しましたが、爪の付け根部分にはクイックと呼ばれる血管と神経が通っている部分があります。ここを間違って切り落とさないようにすることが前提なのですが、3mmほど余裕を持った長さを残してカットしましょう。猫によってはクイックの場所が分かりにくいことがあるので、そのときは先端から2~5mmに留めておけば深爪になる心配も少ないです。
爪を切った後のケアをしよう
爪切りのあとはキレイに整えるために、正しくケアをします。愛情をこめてやってあげれば、猫も嫌がらないし爪切りの時間が好きになってくれますよ。
爪ヤスリで丸みを持たせる
切った後の爪は角ばっていて、形も悪いし尖っていて痛いです。爪ヤスリで切り口に丸みを持たせましょう。こうしておけば、飼い主さんもケガをすることもなくなるし、爪もより頑丈になるんです。注意点としては、必ず猫用のものを使うこと。紙ヤスリなんかを使うと、意外と強い素材でできているので猫の爪が欠けることも。
爪を拭いてキレイにする
付け根の部分は汚れが溜まりやすい場所です。せっかく時間をかけて爪切りをしたので、ついでに爪の表面や付け根の汚れをキレイに拭き取りましょう。ペット用のウェットティッシュを使って垢を取り除けば、きれい好きな猫は大喜び。ただ、力を入れすぎると痛いので、力加減に気を付けましょう。
猫の爪切りの必要性!切らないとどうなる?
猫の爪切りはちょっと面倒に感じることもあるし、暴れる猫をしつけるのも相当な苦労です。でも大切なお手入れの1つで、もしも切らないと困ることもたくさん。爪切りの必要性についてまとめたので紹介いたします。
遊ぶときに痛い思いをする
猫との遊びやじゃれ合いは、日常的なこと。飼い主さんが遊びの気分じゃないときでも猫はそんなのお構いなしにやってきます。猫はすぐに飼い主さんとの楽しい時間に夢中になってしまうので、爪を立ててじゃれてきます。これがまた痛い…。皮膚に爪が刺さって出血することもあるし、女性なら大切なお肌に引っかき傷がつくことだってあるんです。
騒音問題になりやすい
猫の爪っていつもは収納されているのに、伸びているとはみ出してしまうんです。これで困るのは歩くときに床と爪がこすれて「カチッカチッ」という音が出ること。とくに夜中は下の階や隣に住んでいる部屋にまで聞こえるので、騒音問題になりクレームを受けることも。正しい猫の足音対策のためにも爪切りが必要なんです。
家具に傷がつきやすくなる
カーテンやソファー、毛布など猫の興味の対象になるものは、爪のお手入れをやってあげないと、簡単にボロボロになります。とくに高価な家具を置いているのなら要注意。ジャンプしようとして踏ん張ったとき、よじ登ろうとするときに傷みやすいです。
肉球に刺さってケガをする
収納しきれずにはみ出た爪は、肉球に刺さってしまいケガをすることがあります。もちろん出血も伴うし、気が付かずに放っておくと傷口が炎症を起こして、腫れや炎症の原因にもなります。歩くという当たり前の行為にも支障をきたすようになるので、定期的な爪切りは大切なケアなんです。
伸びた爪で顔にケガする
前足で自分の顔をこすりつける動作がとても可愛い動物ですね。だけど爪切りが不十分だと、自分自身でせっかくの可愛い顔にケガすることも。注意したいのは2匹以上で多頭飼いをしている場合。猫同士で戯れることが多いので、ただ遊んでいるだけでお互いに怪我をすることもあります。猫パンチを繰り出したときは、目に刺さることもあるので気を付けましょう。
暴れるときの対策方法
とはいっても、飼っている愛猫が暴れ出したら爪切りどころではなくなってしまいます。もちろん猫用のマスクや洗濯ネットを使えばおとなしくするお利口な猫ちゃんがほとんどですが、たまに手が付けられないくらいに暴れん坊の性格の子もいます。嫌がる、怖がる、逃げるなど困ったときに対策できる方法を紹介するので、いざという時はこちらのやり方も試してみてくださいね。
爪を切られることに慣れさせる
暴れ出す1番の原因は爪切りに慣れていないこと。ここでポイントになるのは、嫌な記憶を植え付けないように配慮してあげることです。手足を触られる、爪をむき出しにされる、爪をカットする、爪を磨くことなどに、しっかりと慣れさせます。そこで役に立つのが猫ならみんな大好きなおやつの出番です。
それぞれの手順ごとに、しっかり我慢できたら、おやつを与える。こんな簡単なことで、「爪切り=ご褒美が貰えること」という方程式が出来上がります。おやつじゃなくても飼い主さんの愛猫が喜ぶことなら大丈夫なので、まずは慣れさせることから始めましょう。
スキンシップを十分にとる
猫はとても神経質な動物なので、いきなりの爪切りはハードルが高ければ、撫でたり一緒に遊んだりして十分にスキンシップを取ってからにします。これで猫も上機嫌になるので受け入れてもらいやすいです。ブラッシングや歯磨きなど、嫌がりやすいケアのときも使えるテクニックなので、ぜひ覚えておきましょう。
寝ている隙を狙う
スヤスヤと熟睡している隙を狙って、スピーディに片づけるというのもおすすめの方法。このときばかりは無抵抗なので、暴れることも嫌がることも逃げ出すこともありません。注意するのは、目を覚ましそうになったらすぐに作業を中止することです。「寝込みを襲われた!」と勘違いさせると警戒心をもって育つので、今後の生活でもなつきが悪くなります。
動物病院やトリマーさんにお願いをする
自分ではどうしようもできないときは、プロの手助けを借りましょう。猫の扱いに慣れているので、爪切りだってお手のもの。お願いする病院やトリマーさんによって価格は違いますが、1,000円程度の料金でやってくれることがほとんどです。
人間用の爪切りを使ってもいいの?
猫と私たちでは爪の構造が違うので、人間用の爪切りではうまくカットできません。私たちの爪は平べったいですが、猫は分厚くて頑丈さがあります。間違えて使うとどうなるのかをまとめたので紹介します。
爪が割れる
感覚的に分かると思いますが、分厚くて水分が少ないものをカットすると亀裂が入ってしまうことがあります。こうなってしまうと、これから生える爪の丈夫さにも影響が出るし、割れやすくなってしまいます。
切り口が汚くなる
人間用の爪切りでは切り口がキレイになりません。せっかく切ったのにギザギザして痛いままになることも多く、ヤスリでキレイに整える手間が増えます。やはり猫専用のものに敵わないのは仕方がないことです。
おすすめの猫用の爪切りグッズを紹介
やっぱり自慢の愛猫のお手入れはちゃんと専用のものを使って、キレイに仕上げたいですよね。それが飼い主さんの猫への愛情でもあります。ここでは、猫の爪切りにとっても役に立つ、おすすめのグッズを紹介します。ちゃんと揃えて、完璧なケアをやってあげて下さいね。
専用の爪切りセット
この猫用の爪切りはいつも私たちが見ているものとそっくりなので、違和感なく使うことができるという優れもの。しかもガラス製のヤスリのセットなので、爪もなめらかなカーブに仕上げることができます。お手頃価格なのもポイントですね。
商品価格:950円(税込み)
目隠しマスク
大暴れしたり逃げ回る猫ちゃんにおすすめなのが、目隠しマスク。猫の習性を利用したもので、これを使えば興奮を抑えることができます。噛みつきや引っ掻きの心配事もなくなります。猫の皮膚にもやさしい素材で、カラーも選べます。
商品価格:2,149円(税込み)
止血剤
念のために備えておきたいのが「ペット用の止血剤」です。深爪させてしまって出血したときも、これがあれば素早く止血できます。もしもの時にすごく頼りになる必須のアイテムなので、必ず備えておきましょう。飼い主さんのお財布にやさしいところもポイントです。
商品価格:2,862円(税込み)
グルーミングネット
暴れまわる猫ちゃんにおすすめしたいのがグルーミングネット。爪切りの時だけじゃなく、病院に行くときや耳掃除、歯磨き、お風呂に入れてあげるときにも大活躍です。メッシュ素材のネットだから、猫にもやさしい素材。包まれることが大好きな動物なので、すごくおとなしくなってくれます。
商品価格:1,280円(税込み)
最後に
猫の爪切りは飼い主さんがやってあげるべき必要なケアの1つ。いつからやればいいか迷ってしまうことがあるけど、生後1か月を過ぎたころくらいから、伸び具合を見てあげて下さいね。切り方はとても簡単で、暴れる猫でもアイテムを上手に活用すれば、おとなしくなってくれます。嫌がったり、逃げ出したりして困っているという方もぜひ参考にしてくださいね。
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