こんにちは、にゃんコロネです。
猫は不思議なもので、いろんな座り方を見せてくれますよね。そのうちの1つが香箱座りと呼ばれるもの。ほとんどの飼い主さんが、必ずと言ってもいいほどに毎日見かける光景です。あまりにも当たり前の姿だから、なかなか疑問を持つことも少ないけど、これには猫の魅力がギッシリと詰まっているんです。
名前の由来も「なるほど!」って思うくらいに納得できるし、猫の気持ちや感情、体調までも現れていることだってあります。そこで今回は、猫の香箱座りの魅力について、すべてお伝えしていきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
猫が見せる香箱座りとは?
まずは知らない人のために、ぜひこれを覚えてほしいと思います。豆知識としても使えるし、飼い主さんの猫ちゃんの不思議に迫ることができますよ。
香箱座りはこんな座り方
香箱座りというのは、猫が足を折りたたんでちょこんと座った姿のことを言います。この姿勢を保ったまま器用に寝る姿も見ることができるし、暇そうにぼんやり座っている時にも観察できます。下の写真が「香箱座り」と呼ばれるものです。どうですか?飼い主さんだったらきっと見たことがありますよね。
名前の由来
香箱というのは香木や薫香料をしまっておくための蓋が付いた四角い箱のこと。これに座ったときの形がそっくりなことから、香箱座りと呼ばれるようになったんです。確かにあの丸っこい猫がこの座り方をすると四角に見えるのでそっくりな形になりますね。
猫ならではの座り方
飼い主さんだとあまりにも日常的すぎる光景なので、あまり実感がないかもしれませんが、この座り方は猫ならではのこと。同じネコ科の動物であるトラやライオンでは見ることができないんです。似たような姿は観察できても、足を胸の下にしまい込むことはまずありません。
香箱座りを英語にしてみると
猫の香箱座りで1つ面白いことがあるんです。それが英語に直してみたとき。正しくは「Barrel sitting」と記載するのですが、英語圏内ではパンの形に似ていることから「catloaf」とも呼ばれているんです。確かに猫の香箱座りをした姿の首から下の形は、パン1斤の塊にもそっくりです。このように面白い例え方がされるくらいに、注目を集めている座り方でもあるんですよ。飼い主さんも他に似ているものを見つけたりするのも面白いかもしれませんね。
香箱座りを下から観察するには
猫のこの座法を見ていると、「もしも下から覗いたらどんな風になっているんだろう?」と興味が出てきませんか?座っているところを下から見るなんてなかなかできないから、余計に知りたくなってしまいますよね。これを見るために必要なのは、透けて見える素材が必要なので、ガラス張りのテーブルが一番のおすすめです。他にはガラス張りではなくても、キャットタワーについているような薄い布のようなハンモックがあれば下から観察しやすいです。
猫が香箱座りに現れる気持ちや感情
猫のこの座り方は、足を折りたたんでいるので私たちの正座にとてもよく似ています。私たちだと気を引き締めている時や、かしこまった場所で正座をするけど猫の場合は気を引き締めているわけではないんです。
リラックスをしている
身体を縮めているので、「警戒している」「寒がっている」という風に勘違いされてしまいがちですが、これはとてもリラックスしているときに見ることができる座法です。足を折りたたんでいるので、何かあったときに素早く動くことができない姿勢を猫は基本的にやらないもの。つまり気が緩んでいてとても心が穏やかな状態なんです。気分も上々なので、なんだか私たちまでくつろぎモードになってしまいますね。
飼い主さんを信頼している
猫は感心するほどに危機管理能力に優れた動物。だから信頼していない人の前では、すぐに行動に移すことができない香箱座りを見せてくれることはありません。(人懐っこい猫ちゃんや猫カフェにいる子は見せてくれます)だからこれは飼い主さんを信頼している証でもあるんです。「自分に危害を加える人じゃない」と猫が毎日の暮らしの中でしっかりと感じ取ってくれている証拠です。
これは飼い主さんからしたら嬉しいですよね。悪戯をしてくる人、乱暴する人には猫は信頼を置かないんです。言葉をしゃべれなくても、行動や仕草を見ればこんなことだって分かってしまうんです。ちなみに猫のしっぽからも気持ちや感情を読み取ることができますよ。
部屋の中を安心できると感じている
猫はペットになっても野生の習性が色濃く残っているので、安全で心休まる空間でないとリラックスもできないし、警戒心がほぐれないんです。香箱座りから分かるのは、さらにお部屋の中までも安心していい場所だと思ってくれているということ。長く暮らしている間に、すっかりおうちの中に馴染んでしまい、快適さが身に染みてしまったんですね。
猫の体調が現れることもある
ほとんどが先ほどまでに紹介したように、リラックスモードになっている時や安心を感じているときに見せてくれる座り方です。だけど、猫の体調が香箱座りに現れることもあるんです。猫にとってはすごく楽に感じる姿勢なので、お腹への重力の負担が少ないんです。だから、もしかすると具合が悪い、お腹に痛みを感じるなどの症状が出ていることもあるんです。
リラックスをしているのか、体調が悪いのかを見分ける方法は、猫の身体を撫でてあげること。飼い主さんにでさえ嫌がるような素振りを見せたら、体調が優れないので触られたくないと思っています。また、普段はこの座り方をあまりしない猫が、頻繁にするようになったときも具合が悪い可能性が高いです。
香箱座りをしない猫もいる
猫ならではの座り方だけど、「私が飼っている猫はやってくれない…」という飼い主さんもいるかもしれません。もちろんすべての猫が絶対にするという訳ではありません。そこで香箱座りを見せてくれない理由やしない猫について紹介します。
野良猫
野良猫も性格によるところが大きいですが、常に危険と隣り合わせで生きているので、なかなかリラックスモードに突入しません。いつ外敵から襲われるかも分からないので、常に素早く動けるような姿勢でないと自分の身の安全確保ができないんです。だけど地域住民の方にとても愛されているような場合は、みんなのことを大好きに感じてくれているので見せてくれることも。
警戒心が強い猫
もともとの性格が用心深いという場合も、香箱座りを見せてくれるまでにかなりの時間がかかることがあります。悪戯をすることが多い、小さな子供がいる、自分だけのオリジナルスペースを持っていないなど、猫にとって安心することができない環境でくらしているという場合にもなかなかお目にかかることはできないんです。
ケガをしている
座ったときに怪我をしている部分が当たってしまうときには、痛くてすることができません。リラックスしたいときにできないのは少し可哀想ですね。
猫の品種によるもの
猫の品種によっても変わってきます。骨格や体格によっては香箱座りがしにくい品種もいるんです。足が長めの猫だと折りたたむのが難しいので、片足だけ折りたたんだり変な姿勢をしたり、猫によって面白さが出てきます。確かに足が短いマンチカンは、香箱座りをしている姿も印象的ですよね。どちらかというと、洋猫のほうが貴重な姿です。
最後に
猫が見せる香箱座りをする理由は、気持ちや感情をこれによって表すことができるから。そしてこの座法をしているときは、とてもリラックスモードになっていて気分も上々。飼い主さんまで嬉しくなってしまいますよね。だけど、もしかしたら猫の体調が反映されていることもあるから、決して油断することはできないですね。いつもはこの姿をあまり見ることがないのに、急に香箱座りをよくするようになったときは気を付けましょう。
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