子猫に与える餌の量や回数、時間は?成長ステージ別の餌の与え方

こんにちは、キャットシッターにゃんコロネです。

子猫に食べさせる餌は、意外と分からないことがたくさんですよね。与える餌の量や回数、食べさせる時間、カロリーはどれくらい摂取させるのか。

身体が小さい子猫の食事は、特に気を使うはずです。でもこれがすごく難しいですよね。

そこで、子猫の成長ステージ別に、餌の与え方を紹介します。キャットフードをしっかりと食べて身体が育つので、覚えておきましょうね。

子猫の食事は成長に合わせて変える

猫は生後1年も経てば立派な大人の仲間入りを果たしますが、それまでは赤ん坊のようなもの。そうは言っても、子猫の成長スピードは私たちよりもはるかに早く、それに合わせて食事の内容も変えてあげる必要があります。

母猫の母乳やミルクしか飲めない時期から、徐々にペースト状のものを舐め、柔らかいものを食べるようになっていきますよね。

そしてあっという間に、カリカリのキャットフードまでハグハグ食べ始めます。そして生後1年までの餌の与え方が猫の成長に大きく関わってくるのです。

子猫の成長過程はこちらの記事に詳しく紹介しています。

子猫の成長は早い?成長過程の変化とその時に必要なこと>>

生後3週間までの子猫の食事(授乳期)

子猫が産まれて3週間目までの時期は、飼い主さんがわざわざ餌を用意する必要はありません。母猫に任せて、母乳でしっかりと育つ様子を見届けてあげるようにします。

ただ、子猫を引き取った時、母猫が子猫を放置するなどの特別な事情がある場合は、飼い主さんが子猫のために餌を用意してあげましょう。

この時期はまだ食べることができないので、人肌の温度に温めた子猫用のミルクを用意します。ペット用の哺乳瓶が良いですが、スポイトや針無しの注射器でも大丈夫です。

<食事の与え方(生後3週間まで)>

1日に餌を与える回数

何回与えるという決まりはなく、3時間~4時間おきの間隔を目安に子猫用のミルクを与える。目安の回数としては5回~6回を見ておきましょう。

1日に与える餌の量(カロリー)

子猫が欲しがるだけ、たっぷりのミルクを飲ませる。15cc程度を用意しておけば大丈夫です。

餌を与える時間

子猫が欲しがる時間に欲しがるだけの量を与えます。

ミルクを飲ませた後に、お腹がポッコリと出て満足しているように見えれば十分な量を飲ませることができています。この時期だけは、しっかり育つために身体が栄養を欲しているので、子猫が欲しがるだけミルクを飲ませて大丈夫です。

生後1か月の子猫の食事(離乳期)

ミルクを飲む子猫

生後1カ月もすると子猫は、ミルクを卒業して柔らかいペースト状の離乳食を食べることができるようになっています。乳歯は生えていますが、カリカリのキャットフードはまだ早すぎます。

子猫用に販売されている離乳食を食べさせてあげて下さい。もしくは、子猫用のドライフードをお湯やミルクと混ぜて、柔らかくペースト状にしたものを食べさせます。

最初はペロペロ舐めるだけですが、慣れるとパクッと口の中に入れて食べてくれます。上手に食べてくれないときは、スプーンや指ですくって口元に運んであげて下さいね。

<食事の与え方(生後1か月)>

1日に餌を与える回数

1日に4回の頻度を目安に与える。

1日に与える餌の量(カロリー)

「子猫の体重(kg)×250kcal」を目安に与える。

体重1.2kgの子猫なら、「1.2kg×250kcal=300kcal」を1日に食べさせます。1日に4回に分けるので、1回の食事量は「300kcal÷4回=75kcal」になります。

餌を与える時間

朝(7:00)、昼(12:00)、夕(16:00)、夜(20:00)を目安にする。餌を食べる時間を等間隔に4回に分けてあげれば、この時間帯でなくても大丈夫です。

子猫に食事を与える時間は、できるだけ毎日同じにする方が良いです。そうすれば飼い主さんの生活のリズムにも合わせやすいのでおすすめです。

生後2か月の子猫の食事

生後2カ月の子猫の餌は、キャットフードをミルクやお湯でふやかしたものを食べさせるようにします。

猫によって成長するスピードは違うので、まだ上手に食べないのであればペースト状の食事に戻します。早い猫だとカリカリのフードでも食べますが、急ぎ過ぎると下痢や嘔吐をしてしまいます。

この時期は焦らずゆっくりとふやかしたキャットフードを食べさせてあげて下さい。

<食事の与え方(生後2か月)>

生後2カ月目は1カ月目と与え方は同じです。食べさせるものだけ、ペースト状の餌からキャットフードをふやかしたものに切り替えましょう。

1日に餌を与える回数

1日に4回の頻度を目安に与える。

1日に与える餌の量(カロリー)

「子猫の体重(kg)×250kcal」を目安に与える。子猫も体重が増えているので、与える餌の量はしっかりと計算をしましょう。

餌を与える時間

朝(7:00)、昼(12:00)、夕(16:00)、夜(20:00)を目安にする。

生後3か月の子猫の食事

生後3か月の子猫

生まれて3カ月目の子猫の餌は、いよいよ本格的にカリカリのキャットフードを与えます。必ず子猫用に作られた栄養価が高いもの、もしくはオールステージに対応した総合栄養食のキャットフードにします。

身体を作るために大切な時期なので、正しいキャットフードを選ぶことが重要です。

<食事の与え方(生後3か月)>

1日に餌を与える回数

1日に3回~4回の頻度を目安にします。

1日に与える餌の量(カロリー)

今までと同じように、「子猫の体重(kg)×250kcal」を目安にする。目分量で食べさせるのではなく、秤でしっかりと分量を計るようにします。

餌を与える時間

1日に3回与えるのなら、朝(8:00)、昼(13:00)、夜(19:00)のようになるべく間隔を同じにして、生活のリズムが整うようにします。

1日に4回の場合は、これまで通りに食べさせてあげましょう。

また、カリカリのフードを食べさせて、子猫に異変が現れたら元のふやかしたフードに戻しましょう。まだ、カリカリの状態は早すぎたということなので、こちらの記事が参考になります。

子猫にキャットフードはいつから与える?餌をふやかすのはいつまで?>>

生後4か月・5か月・6か月の子猫の食事

兄弟猫

生後4か月~6か月になれば、完全にカリカリのドライタイプのキャットフードに切り替えましょう。

この時期であれば、猫の身体の消化器官もしっかりと成長していて、カリカリを食べても下痢や嘔吐の心配もなくなっている頃です。

食べさせるキャットフードは、栄養価が高く動物性たんぱく質がたっぷり摂取できるものにしましょう。猫の身体作りに必要な栄養バランスが整っていることが大切です。

<食事の与え方(生後4~6か月)>

1日に餌を与える回数

1日に3回の頻度を目安に与えます。

1日に餌を与える量(カロリー)

「子猫の体重(kg)×130kcal」を目安にする。生後3カ月目までに比べて、必要なカロリー量がおよそ半分になるので注意する。

体重が2kgの子猫なら、「2.0kg×130kcal=260kcal」を1日に食べさせます。1日に3回に分けるので、1回の食事量は「260kcal÷3回=86.7kcal」になります。

餌を与える時間

朝(8:00)、昼(13:00)、夜(19:00)のように、食べさせる間隔を同じにして、なるべく毎日同じ時間帯にします。

子猫は生後6か月目までに味の好みが決まってしまいます。これは、母猫から与えられたものを「ご飯」だと認識するからです。

猫によって食いつきがよいもの、悪いものが分かれるのはこのためです。

だからキャットフードも1種類だけを食べさせるのではなく、数種類用意して好みの幅を広げるようにしましょう。

そうすれば成猫になってからでも、キャットフードの切り替えにも困りません。それに、もし病気になって療法食が必要になったときでも、食べてくれやすくなるのです。

生後7か月~1年の子猫の食事

歩く子猫

生後7か月以上になる子猫の餌は、徐々に成猫に近づけていくための準備期間です。

子猫は身体作りのために、栄養価が高いキャットフードが必要でしたが、いつまでも子猫用を食べさせると肥満の原因になり、ダイエットが必要な身体になってしまいます。

不健康な体つきにならないように、毎日の食事内容は真剣に考えてあげましょう。

<食事の与え方(生後7か月~1年)>

1日に餌を与える回数

1日に3回の頻度を目安に与える。

1日に餌を与える量(カロリー)

「子猫の体重(kg)×100kcal」を目安にする。

キャットフードのカロリー計算をして、子猫の体重に応じて適正量の餌を食べさせます。

子猫用のキャットフードから、そろそろ成猫用への切り替えを検討し始める時期です。体重の変化や体つきなどの育ち方を観察して、餌の切り替え準備も始めます。

餌を与える時間

朝(8:00)、昼(13:00)、夜(19:00)を目安にして、完全に飼い主さんの生活のリズムにあった時間帯に食べさせるようにします。

成長が早いのなら、8カ月目くらいまでが子猫用のキャットフードで、その後は成猫用のキャットフードに切り替えてあげる必要がありますね。

そしてこれから食べさせる餌がその猫の基本になる食事です。キャットフード選びが特に重要な時期になっていくので、こちらを参考にしてどれを愛猫に与えるのかを考えてみましょう。

キャットフードを徹底比較!キャットシッターによるおすすめランキング>>

子猫の食事の注意点

指を立てる女性

子猫は身体の免疫力も高くないし、消化器官もこれから育っていきます。だから注意するべきこともたくさんあります。

餌を与えて終わりではなく、キャットフードを食べる様子や食事の様子から健康状態をチェックしましょう。

水をしっかりと飲んでいるか

猫はもともと砂漠出身の動物なので、水をあまり飲みません。でも水分が不足すれば子猫の身体にも負荷がかかり、病気の引き金になります。

餌と一緒に必ず水も出して、十分な水分補給をさせてあげましょう。

また、毎日の食事量と飲水量をチェックしておけば、子猫の体調不良にも気が付きやすくなります。

毎日の体重をチェックする

子猫は私たちと比べ物にならない速度でグングン育ちます。だからわずかな期間に体重の変化がとても激しいのです。

食べた分しっかりと体重が増えていくので、順調に育っているかどうかを必ず確認しましょう。

1日に必要な食事の量も体重によって変わります。適正量のキャットフードを子猫に食べさせるためにも、体重チェックは欠かせないですね。

餌を食べる様子に異変はないか

子猫を元気に育てるためには、どんな小さな異変でも敏感に感じ取ることが大切です。特に現れやすい異変をまとめたので、心当たりがあればできるだけ獣医さんに相談をしましょう。

  • 餌を鳴きながら食べている
  • 食事の時間に待ち遠しさを感じておらず、喜ばない
  • 食べる前や食べた後に嘔吐することがある
  • カリカリのフードを食べていたのに、柔らかいものを好むようになった
  • 下痢や軟便をしている

このような状態が見られたら、食べているキャットフードに問題があったり、病気の可能性があります。十分に気を付けましょう。

最後に

子猫の食事は気を付けることがたくさんですよね。成長のステージごとに、餌の量や回数、食べさせる時間も気にしてあげないといけません。

子猫時代は手がかかるけど、むやみに食べさせれば肥満になったり、カロリー不足で十分に育つことができないことだってあります。

正しいキャットフードの与え方を守り、スクスク元気に育ててあげましょう。

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